バナナマン・設楽統、映画初主演は「ドッキリかと思った!」相方・日村を本当のお笑い戦士と絶賛!
お笑いコンビ・バナナマンの設楽統が、映画初主演に挑んだ『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』で、「初めはドッキリかと思った」という映画初主演の裏側や、相方・日村勇紀へ愛情あふれるツッコミなど、爆笑のエピソードをインタビューで明かした。
設楽は本作で、三流ライターの南波タモツ役を熱演。美人映画プロデューサー(鈴木砂羽)から「愛と感動の裁判映画」の脚本を依頼され、取材のために裁判傍聴を繰り返し、のめりこんでいく様子を驚くほどナチュラルに演じている。設楽は「どうしようとか、こうしようとか全然なかったです」とサラリ。「監督に何か言われない限りは、とにかく自然体でやらせてもらいました」と設楽はうまく役柄と自分をリンクし、あえて役を作り込まなかったと明かす。
鈴木をはじめ、螢雪次朗らベテラン俳優が脇を固め、キャスト数も多い本作だが、設楽が主演を務めることについては、「やべえなと思いました(笑)。初めて聞いたときはドッキリだと思ったんです。だけど、何のバラシもなく撮影が進んでいくので、あっ! これは本当だなと。最近のドッキリは手が込んでいるので!」と撮影中でもひそかにドッキリを疑っていたとおちゃめな一面をのぞかせた。
また設楽は、本作のヒロインを演じた片瀬那奈に積極的に声を掛けたようで、「同じ事務所の若手芸人も出演しているので、『こいつ、ランチランチって言うんです』とか全然無名なヤツらをガンガンぶつけていきました(笑)」と和気あいあいとした撮影現場でのエピソードも披露。空き時間には「絵しりとり」のようなゲームでも盛り上がったという。
本業の芸人としてのみならず、俳優やテレビ番組のMCとしても優れた能力を発揮する設楽。その器用さについて尋ねると、「いえいえ、僕なんか自分では普通の人間だと思っているので、何もできないですよ。何かやってくれとか、笑わせてくれとか言われるのが苦手で、困ったときは隣にいる日村さんにすぐ振っちゃいますし(笑)」と謙遜(けんそん)しながらも頼れる相方・日村の話題に触れた。本作のワンシーンに登場している日村だが、「画面を支配する顔の力とか(笑)、一瞬で空気を変えるという意味では怪物だと思う(笑)」と設楽は相方へ愛情たっぷりに称賛を送る。加えて、「日村さんは本当のお笑い戦士だと思うし、尊敬している」と手放しで絶賛した。
本作は、社会現象となった傍聴ブームを巻き起こし、コミックやテレビドラマにもなった北尾トロのエッセーを映画化した社会派コメディー。裁判傍聴がテーマなだけに一見堅苦しく受け取られがちだが、誰もが持つ人間の面白おかしさをユーモアたっぷりに描いている。設楽は本作の見どころについて、「これは本当にコメディー。人間と人間の微妙なズレが笑いの間に似ていて、裁判では不謹慎かもしれないけど、そこも笑えるのが人間。全体を通してそういうところを観てほしい」と人間観察の面白さにこそあると語った。
映画『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』は11月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国公開