『海猿』が動員500万人突破!松嶋&ソン・スホン『ゴースト』は初登場2位にランクイン!
映画週末興行成績
このたび、東宝、松竹、東映の邦画3社の10月興収合計が発表され、3社合計で111億3,456万9,900円という結果になった。これは前年同月比で168.3%という驚異的な数字。これはやはり、今週6位にランク入りしている映画『THE LAST MESSAGE 海猿』が牽引している形だと言えるだろう。本作のこれまでの累計動員は519万1,662人、累計興収が77億7,416万9,270円という驚異的な数字。例年に比べ、今年の秋がヒット作に恵まれていることを裏付けている形だ。加えて、本作の3Dと2Dの内訳は、3Dの興収が57億3,851万7,350円(73.8%)、2Dの興収が20億3,565万1,920円(26.2%)と3Dが圧倒的に支持を集めていることがわかる。
映画『THE LAST MESSAGE 海猿』写真ギャラリー
そんな秋興行の勢いを受け継いで、3週連続で首位を独走しているのが『SP 野望篇』だ。公開16日間の累計成績は動員172万4,336人、興収21億1,009万7,800円を突破している。
続く2位は、松嶋菜々子と韓流スター、ソン・スンホンの共演が話題となった映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』が初登場。全国305スクリーンで公開され、初日2日間の成績は動員が10万4,239人、興収が1億2,677万1,600円。スンホンが精力的に来日し、本作をアピールしたことも女性ファンにアピール。女性客を中心とした観客層に受け入れられたようだ。
そして3位の『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』、4位の『怪盗グルーの月泥棒 3D』、5位の『エクリプス/トワイライト・サーガ』がそれぞれワンランクずつダウン。『エクリプス~』は、11日には第1作と第2作のストーリーを濃縮した特別編集版が日本テレビ系列でテレビ放送されたこともあり、前週比90%という落ちの少ない興行を展開している。そして公開5週目となる『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』が7位と2ランクダウン、そして公開6週目を迎えた『ナイト&デイ』が8位とワンランクダウンという結果になった。
そして人気アニメの映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』が初登場9位にランクイン。シリーズ初の3D化となる本作は、全国89スクリーンにおける初日2日間成績は動員が2万4,853人、興収2,212万6,300円を記録。本作は上映時間が42分ということで、1,000円前後(劇場によって料金は異なる)の特別料金を設定。小学生を中心とした家族連れが全体の8割を占めるなど、アニメを観ていた層に支持を集めているようだ。そして公開7週目の『大奥』が2ランクダウンとなっているが、累計動員が185万9,236人、累計興収が22億494万5,470円という結果になっている。そして11位の『エクスペンダブルズ』は惜しくもベスト10圏外に落ちたが、公開30日間の動員は累計71万1,415人、興収8億7,216万5,700円を記録している。
今週末は、いよいよ冬興行の本命『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が公開。3D版の公開が急きょ取りやめになったことが吉と出るか、注目される。その他、『行きずりの街』『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT』『バトル・ロワイアル3D』『ゲゲゲの女房』『レオニー』などの公開も予定されている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)