原口一博前総務大臣、映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』バリアフリー版上映会で、障害者問題への取り組みをアピール!
19日、映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』バリアフリー版上映会がスペースFS汐留ホールにて行われ、東陽一監督、山上徹二郎プロデューサーのほか、上映会に賛同した原口一博前総務大臣、高木美智代衆議院議員、古川康佐賀県知事がゲストで登壇した。
本作は重度のアルコール依存症になった男(浅野忠信)と、彼を支え続けた妻(永作博美)を通して家族のきずなを描く感動のドラマ。この日は普段映画を観る機会の少ない視覚や聴覚に障害のある方や、高齢者の方にも作品を楽しんでもらうべく、日本語字幕および活弁による副音声をつけたバリアフリー版の上映会となった。また、テアトル新宿では劇場公開時にバリアフリー版での上映も決定している。
特別ゲストとなった原口前総務大臣は「素晴らしい監督のもとで、素晴らしい映画ができました」とにこやかにあいさつ。そして、自身の名刺を手に取り「わたしの名刺は、障害者の方が作ったもの。来年には日本でも障害者差別禁止法が作られるよう働きかけています。みんなで障害を乗り越えて、手を結んでいけるようがんばりたいです!」と障害者問題に熱心に取り組んでいる姿勢をアピールしていた。
さらに、今作は来週11月26日から28日まで佐賀県で行われる「バリアフリーさが映画祭2010」のクロージング上映作品となることが決定している。古川佐賀県知事は「世界で初めて、佐賀でバリアフリー映画祭をやります! 障害者の方はもちろん、そうでない方も両方とも楽しめるようになっています!」と地元開催の映画祭を熱くPRしていた。
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は人気漫画家・西原理恵子の元夫で2007年にがんで死去した戦場カメラマンの鴨志田穣が、自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を映画化した人間ドラマ。西原本人も入院患者の役でゲスト出演しているほか、劇中イラストも手掛けている。
映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は12月4日よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほかにて全国公開