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ヘミングウェイがエロスを追求した「エデンの園」が映画化!主演女優ミーナ・スヴァーリが語る!

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(左から)ミーナ・スヴァーリ、カテリーナ・ムリーロ
(左から)ミーナ・スヴァーリ、カテリーナ・ムリーロ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 ヘミングウェイ原作「エデンの園」を基にした新作『ザ・ガーデン・オブ・エデン / The Garden of Eden」(原題)について、映画『アメリカン・ビューティー』のミーナ・スヴァーリと、『007/カジノ・ロワイヤル』のカテリーナ・ムリーノが語った。

ミーナ・スヴァーリ出演映画『デイ・オブ・ザ・デッド』場面写真

 同作は、アメリカ人作家デイヴィッド・ボーン(ジャック・ヒューストン)が、妻キャサリン(ミーナ・ズヴァーリ)と南仏で新婚旅行を楽しんでいた時に、イタリアの美女マリータ(カテリーナ・ムリーノ)と出会う。夫婦関係に突如マリータが加わり、その3人の間には奇妙な愛と不安が生じ始めていく、という内容。1986年にヘミングウェイの遺作として出版された「エデンの園」を基にした作品であるが、ヘミングウェイ作品を出版したスクリブナー社の編集者が、約1500枚もの原稿を整理し、前半部分の多くを削り、主題に一貫性を持たせて出版したという曰く付きの作品でもある。

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 キャスティングについてカテリーナは「ジョン・アーヴィン監督とプロデューサー達と会合する前に、このヘミングウェイの原作を読んだけれど、エロスを追求した作品に抵抗があったし、自分の体にも自信がなかったから、実は出演を断ろうと思っていたの……。ただ、彼らからシーンを調整しながら、私が演じやすいようにするからと説得されて、なんとか出演することになったの」と自信がなかったことを明かし、さらに「この役は、夫婦関係を崩壊させるような悪女なんだけれど、単純な女性ではなく、カラフルな個性を持った女性で、作家であるデイヴィッドにも刺激を与えているのよ」と役柄を説明した。

 舞台は第一次大戦後であるが、主役のキャサリンを中心とした女性上位のキャラクター設定が面白い。この点についてミーナは「キャサリンは冷たく、意地悪な女性だけれど、彼女がなぜそういう行動を取るのかということに、まず注目してほしいの。この行為は不安から生まれ、自分を見失った状態からきているのよ。それに、彼女は両親を失い、自分のアイデンティティーも探している。だから、夫のデイヴィッドに髪を染めることを命じたり、セックスでは女性上位を保とうとするのよ」とキャラクターの内面の混乱を見つめてほしいと語った。

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 ハリウッドで強い女性とは、どういう意味合いを持つのか、との質問に「強い女性でいることは、私にとって重要な意味を持っているわ。それは、人々が私という女優をどういう観点で見ているか気になって、いつも自分と格闘してきたからなの。自分自身は、独立した女性だと思っていたけれど、『アメリカン・ビューティー』に出演してから、ある事を理解させられたの。それは、私の身長が160cmくらいしかなく、ある一定の女優としての見方をされたからなの。そこで、随分早い時期に男優と女優との大きな違いを教わることになったわ。まだまだ、映画界が男性優位であることは仕方がないの。それは実際に、まず男優をキャストしてから、その男優にあった女優を配役することが多いから……。だから、今回のように女性が中心となる作品に出演できる機会が与えられると、喜んで参加することになるわけ!」と女優としての苦労を吐露した。

 今作でミーナとカテリーナは、レズシーンやヌードシーンに果敢に挑戦している。映画は、女性心理とエロスを追求した独特の作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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