デヴィッド・リンチ監督やクリント・イーストウッド監督らが「超越瞑想」で兵士のトラウマに救いの手
デヴィッド・リンチ監督が、退役軍人たちが抱える心の傷を癒すための基金「オペレーション・ウォーリアー・ウェルネス」を設立し、戦争から帰国後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ人々に救いの手を差し伸べようという活動を始めた。
リンチ監督は、この基金でヒンドゥー教の伝統に基づいた「超越瞑想(めいそう)」と言われる心身リフレッシュ方法の普及を目指しており、退役軍人たちに、一日に二度の瞑想(めいそう)をすることを勧めている。アメリカでは、イラクやアフガニスタンで従軍した兵士たちの3分の1が、帰国後にPTSDに苦しんでいるとも言われており、基金設立のイベントでリンチ監督は、「彼らは本当に苦しんでいる。彼らがどんな体験をして、何を見てきたのか誰も知ることができない。彼らの生活は真の悪夢なんだ。瞑想(めいそう)はストレスを解消し、再び人生を取り戻そうという努力に向かわせる。おまじないのたぐいではないよ。兵士たちだけでなく、その家族や周りで苦しむ人々も救うことができるんだ」と瞑想(めいそう)の効果を語っている。
イベントには、リンチ監督から声をかけられたクリント・イーストウッド監督や、イギリスのコメディアン、ラッセル・ブラントも出席。「超越瞑想(めいそう)」に関しては学術的、医学的にその効果に疑問があるという声もあるが、イーストウッド監督は「僕は支援者だよ。僕自身、もう40年間も利用している。軍の兵士たちの苦労を考えれば、そのストレスには素晴らしい効果となるだろう。誰にとっても利益になることは、学問的に十分証明されているよ」とコメント。またブラントも一年以上この手法を取り入れているそうで、「素晴らしいよ」と絶賛。「リラックスできるし、愛を感じる。自分自身を愛することと、そしてみんなを愛する気持ちがわくんだ」と語っている。