アン・ハサウェイ、公立小学校合唱団をアカデミー賞に招待！今度のアカデミー賞はファミリー志向？

　このほど、ニューヨーク州のステイトン・アイランド公立小学校5年生60数名によって構成されている合唱団パブリック・スクール22（通称PS22 Chorus）の子どもたちが第83回アカデミー賞への招待状を受け取った。さらにアカデミー賞の司会を務めることになった女優アン・ハサウェイがこのうれしいニュースを携えて合唱団のホリデイコンサートをサプライズ訪問。子どもたちに大きなクリスマスプレゼントを届けた。

アン・ハサウェイ出演映画『アリス・イン・ワンダーランド』場面写真

　校内で冬季の合唱コンサートを行ったコーラス部の子どもたちは、突然ゲストが来ていることを知らされ、大喜び。オスカーのプロデューサーの１人ブルース・コーエンの紹介と共に観客席の後ろからアンが姿を現したときには、会場内は何も聞こえないほどの歓声に包まれ、マイクでしゃべる彼女の声さえも聞こえなくなった。

　そんな中アンが、「アカデミー賞がどこで開かれるか知っている？」と子どもたちに聞くと、「LA」との答えが。そこで彼女が、「そうね。ハリウッドよ。わたしとブルースは、正式にみんなをハリウッドに招待しにやってきたのよ！」と言うやいなや、またもや子どもたちは絶叫。飛行機でロサンゼルスに飛び、リハーサルとレッドカーペット、そして本番のアカデミー賞で歌うことを聞かされ、喜びのあまり泣き出す子までいたほど。子どもたちにとっては最高のクリスマスプレゼントになったようだ。

　PS22 Chorusは、2000年に合唱団のパフォーマンスが動画投稿サイトYouTubeで流れ始めたのがきっかけで、名声がグングン上昇。現在までにそのサイトは2,500万回のヒットを記録しており、これまでにABCネット系朝の人気ニュース番組「グッドモーニングアメリカ」を始め、ケーブルのミュージック専門局VH１の「VH１ Divas」などにも出演。マディソン・スクエア・ガーデンやラジオシティ・ミュージックホール、そして大統領が参加する国民のためのクリスマス・ツリー点灯式典などにも招致されてパフォーマンスを行うなど、プロの合唱団も顔負けの活躍ぶりをみせている子ども合唱団である。

　アン・ハサウェイ、そしてジェームズ・フランコという若手スターを司会に起用、そしてセレブではない一般人、それも子ども合唱団の招致と、第83回アカデミー賞が新しい展開を試みようとしているのが明らかになってきている。次にどんな趣向が発表されるか楽しみである。（文・取材：　アケミ・トスト/Akemi Tosto）