今年世界で最も稼いだ映画は『トイ・ストーリー3』!3D作品の強さが目立った1年に!
ハリウッドレポーターが、今年世界で最も利益を上げた映画作品トップ10を発表した。映画『トイ・ストーリー3』がトップを飾り、ランクインした10本中6本が3D作品になるという、今年の3D映画ブームをそのまま象徴するような結果となった中、渡辺謙が出演した映画『インセプション』が第3位に入る大健闘を見せた。(ランキングは現地時間2010年12月24日時点のもの)
昨年は映画『アバター』の特大ヒットに沸いた映画界。今年の興行収入のトップに輝いたのは、個性豊かなおもちゃたちの冒険と友情を描いた映画『トイ・ストーリー3』となった。アメリカ国内収益は4億1,500万4,880ドル(約352億7,541万4,800円)となり、これに国外収益6億4,813万8,612ドル(約550億9,178万2,020円)を合わせて、全世界で900億円以上もの金額を稼ぎ出した。(1ドル85円計算)
第2位には映画『アリス・イン・ワンダーランド』がランクイン。ジョニー・デップとティム・バートン監督コンビが、世界的な有名童話を映画化したとあってアメリカ国内でのヒットはもちろん、アメリカ以外でも580億円以上を稼ぎ、トータルで10億2,429万9,722ドル(約870億6,547万6370円)の収益を上げた。ちなみに、『トイ・ストーリー3』と『アリス・イン・ワンダーランド』は、この成績によって、『アバター』がトップを飾る、世界収益の第5位と第6位に、それぞれ名を連ねることとなった。
そして第3位は日本から渡辺謙が参加したことでも話題になった、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『インセプション』。その世界収益は8億2,544万8,067ドル(約 701億6,308万5,695円)となっている。本作は続編ではないオリジナル作品で、さらにトップ2作品と違って3D料金の割り増しがない2Dのみの上映だったにもかかわらずトップ3にくい込んだ。映画『ダークナイト』続編の公開も楽しみなクリストファー・ノーラン監督の実力を思い知らされる結果だ。
トップ3以下は、第4位がシリーズ最終章の第1弾となる映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』。第5位がこちらもシリーズ最終章となった映画『シュレック フォーエバー』、第6位が映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』、第7位に映画『アイアンマン2』、第8位には映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』、第9位が映画『ヒックとドラゴン』、そして第10位が映画『タイタンの戦い』となった。
全体を見ると、例年通りというべきか、続編映画の強さが目立つところだが、やはり今年の特徴は、トップ10のうち、なんと6本という3D映画のランクインの多さだろう。理由としては、観客が新たな映像体験を求めたというだけでなく、やはり3D料金として、通常の入場料よりも高くチケットを販売できること。この収入が配給会社や劇場にとって、大きな魅力となっているのは間違いなく、来年も3D映画の上映はますます増えていくことが予想される。果たしてこのブームはいつまでいつまで続くのか、そして、来年はどんなメガヒット作品が誕生するのか、注目したいところだ。