これでオスカーに王手!アカデミー会員の多くが属する全米監督組合、DGA賞『英国王のスピーチ』が受賞!
29日(土曜日)にロサンゼルスのハリウッド・ハイランドのグランド・ボールルームにて行われた第63回全米監督組合賞(DGA賞)で、受賞が期待されていた映画『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督を退け、映画『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督が最優秀監督賞を受賞した。
『英国王のスピーチ』は、1936年~1952年にかけて英国王に在位していたジョージ6世(コリン・ファース)が、言語聴覚コンサルタントのライオネル(ジェフリー・ラッシュ)と出会い、自らの吃音の言語障害を克服して、第二次世界大戦を国民と共に戦っていくために、国民を鼓舞するスピーチを行うという感動の作品。
先週(22日)発表された全米製作者組合(PGA賞)でも『英国王のスピーチ』が受賞し、今回で2冠を達成している。ちなみに、全米製作者組合に属するプロデューサーたちと全米監督組合に属する監督たちの多くはアカデミー会員であるため、本選のアカデミー賞でも『英国王のスピーチ』が他の作品よりもかなり優位であるとみられる。
このほかに、ドキュメンタリー部門では金融経済危機を描いた映画『インサイド・ジョブ(原題) / Inside Job』のチャールズ・ファーガソンが最優秀監督賞に選ばれている。テレビのミニ・シリーズ部門では、自閉症の動物学者テンプル・グランディンの業績を描いた「テンプル・グランディン(原題) / Temple Grandin」のミック・ジャックソン監督が受賞、テレビシリーズ部門では、「ボードウォーク・エンパイア(原題)/ Boardwalk Empire」でマーティン・スコセッシ監督が受賞するはずだったが、この日は体調不良で参加することができなかった。