瑛太&松田龍平、男2人で号泣…「フランダースの犬」の最終回に素になる 共演4作目で抜群のチームワークを発揮
三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の大森立嗣監督が映画化した『まほろ駅前多田便利軒』で、息ぴったりの名コンビを演じた瑛太と松田龍平が撮影を振り返った。
本作は、まほろ市という東京と神奈川の間にある架空の街を舞台に、駅前で便利屋を営む多田啓介と、彼の元に転がり込んできた中学の同級生・行天春彦が、次々にやってくる訳アリの依頼人たちの問題を解決していく姿を痛快に描いた作品。「大森監督から、自然体で……と言われていたので、なるべくナチュラルな雰囲気が出るようにしていました」という瑛太の言葉通り、スクリーンの2人は「これが“素”なのでは?」と錯覚してしまうほど自然な演技を見せている。
そんな2人は、本作の「フランダースの犬」を観て号泣するシーンで、本当に男2人で大泣きしてしまったことを明かす。瑛太は「おばあちゃんが、長年離れ離れになっていたお姉ちゃんに会いに行く……って番組を見たときも大泣きしたくらい、結構よく泣きます」と涙もろい性格らしく、松田も「まさかアニメの最終回を1話まるまる見ることになるとは思わなかったんですけど、実際に見ていたら自然に涙があふれました」と撮影を振り返った。
また、本作の見どころの一つに、瑛太が演じるしっかり者の多田と、松田が演じるちょっと変わり者の行天の緩くて面白い掛け合いがある。そんな2人の迷(?)コンビぶりは、カメラが回っていなくても健在で、瑛太が、映画のように、もしも友人の松田が突然家に泊まりに来たら、「1泊だったら……。あとは、空気を読んで、朝ごはん食べて、昼ごはん食べたくらいで帰ってもらいたいですね……」と話すと、松田は「僕は最近、空気を読んだりとか、もうやめようって思っているので、たぶんそのままずっといますね」と行天をほうふつさせる返答で瑛太を笑わせた。
そんな2人は、瑛太の映画デビュー作である『青い春』から、本作で4作目の共演。次回共演したい作品について、瑛太がまじめな顔で「ドラえもん」と発言。「僕がドラえもんで、龍平がのび太」と具体的なキャスティング構想まで語ると、松田も「確かに瑛太、ちょっとドラえもんっぽいね。いいね、やろうやろう」とノリ気に。しかし、2人で目を合わせると思わず吹き出し、笑いが止まらなくなった。
『まほろ駅前多田便利軒』では、元中学の同級生同士である多田と行天が、時に頼もしく、時にもろく、時に少年のような表情を見せる。今回のインタビューでは、彼らを演じた瑛太と松田もまた、2人のようないたずらっぽい一面を持っていることが伝わってきた。本作は、かっこよくて、面白い、オトナの男2人が演じる最高のバディムービーに仕上がっている。
映画『まほろ駅前多田便利軒』は4月23日全国公開