オスカーの呪いが学問的に証明?有名大学教授が研究論文を発表!主演女優賞、男優賞にノミネートされた延べ751人を調査
第83回アカデミー賞
アカデミー賞授賞式が今月末に迫る中、主演女優賞を受賞すると破局しやすいという研究結果が発表された。これまでにも同様の出来事は「オスカーの呪い」と呼ばれていたが、学術論文という形で検証されたのは非常に珍しい。今回の調査は、カーネギーメロン大学とトロント大学の共同研究で、1936年から2010年の間に主演男優賞、主演女優賞にノミネートされた延べ751人を対象にしている。
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先月27日に発表された論文はタイトルもズバリ「オスカーの呪い」(The Oscar Curse: Status Dynamics and Gender Differences in Marital Survival)。その研究によると、1936年から2010年までに主演男優賞と主演女優賞の候補に選ばれた俳優延べ751人のうち、265人がノミネート時に結婚、もしくは事実婚の状態にあり、その約60パーセントに当たる159名がその後、少なくとも1度は離婚しているのだという。この事実を基に、受賞者と候補者のノミネート後の平均結婚期間を調べてみると、主演男優賞では受賞者と候補者が共に約12年とほとんど差は見られない。だが主演女優賞では、候補者が平均で9.51年続いているのに比べ、受賞者は半分以下の4.30年しか結婚生活が持続しないことが明らかになった。
最近でも、昨年のアカデミー賞主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックが受賞後すぐに離婚したことは記憶に新しい。そのほかにもケイト・ウィンスレット、リース・ウィザースプーン、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーなど、ここ10年の受賞者のうち、実に7人が受賞後に離婚を経験しており、その多くが受賞後3年以内の出来事。論文では結論として、主演女優賞受賞と離婚には大きな関係があるとしており、このことは突然の環境の変化が、家庭に影響をもたらしやすい一般女性のケースとほぼ同一であると説明している。
今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている中で結婚・婚約をしているのは、アネット・ベニング、ニコール・キッドマン、ナタリー・ポートマンの3人。ニコールは代理母による出産、ナタリーは婚約・妊娠を発表したばかりと順調な私生活を送っているが、受賞した場合は今後の生活に暗雲が立ちこめてしまうかもしれない。
アカデミー賞授賞式は、現地時間2月27日にコダック・シアターで開催。日本ではWOWOWにて2月28日午前9時30分より生放送される。