アニメ映画『イヴの時間』が北米最大の児童映画祭でプレミア上映決定!WEBから劇場版、そして世界へ!
昨年3月に公開された吉浦康裕監督のアニメーション映画『イヴの時間 劇場版』が、北米最大のティーン向け映画祭、ニューヨーク国際児童映画祭2011(NYICFF2011)にてプレミア上映されることが決定した。初公開から2年半、iTunes Movieにおいて初登場1位を記録するなど、ファンの間でじわじわと浸透している良質なアニメーション作品だ。
本作は、2008年夏よりウェブ上で順次公開された1話15分の全6話に、新作シーンを加えて「1st. シーズン完全版」として再編集した作品。アンドロイドを家電として用いることが当たり前となった近未来の、たぶん日本を舞台に、高校生の主人公が人間とアンドロイドを区別しない人々と出会い、成長していく姿を描いている。個人制作のアニメ「ペイル・コクーン」で一躍名を挙げた吉浦監督が、少数精鋭のチームで仕上げた待望の新作だ。昨年11月にスタートとしたiTunes Movieサービスでは、なんと初日に販売1位を獲得する快挙を達成。10月には釜山国際映画祭2010に正式招待されるなど、海外からの評価も高い。
北米最大の児童向け映画祭であるNYICFF2011では、日本から本作と映画『宇宙ショーへようこそ』がプレミア上映されることが決定。毎年2万人以上の観客が訪れ、100以上の作品が上映されるといわれている同映画祭ではワークショップやパネルディスカッションなども開催されており、ここでの上映を足掛かりに全米で公開される作品も多いという。
また、劇場版の公開から数えて約1年後の今年3月4日には、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、吉浦監督のトークショー付き上映会を実施予定! 同上映会は、チケット共同購入サイト「ドリパス」にて企画されており、80人集まったら実施が正式に決定する。さらに、250人集まったら日本最大級の10番スクリーンで上映されることにもなっており、本作を大スクリーンで観ることのできる最初で最後のチャンスかもしれない。
古典的なSF設定を用いながらありふれた日常風景を中心にした本作は、派手さこそないものの、観ればそのクオリティーには誰もが脱帽するはず。主人公リクオの声を担当した福山潤をはじめとして、田中理恵、佐藤利奈、杉田智和、ゆかな、沢城みゆきなど、第一線で活躍を続ける顔ぶれのそろった声優陣も豪華で、話題になった。