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実はイギリス元首相のひ孫!ヘレナ・ボナム=カーター『英国王のスピーチ』オスカー直前インタビュー

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パートナーはティム・バートン! ヘレナ・ボナム=カーター、お気に入りの真珠の首飾りでニッコリ!
パートナーはティム・バートン! ヘレナ・ボナム=カーター、お気に入りの真珠の首飾りでニッコリ! - Andreas Rentz / Getty Images

 トム・フーパー監督映画『英国王のスピーチ』と、S.J.クラークソン監督映画『トースト(原題)/Toast』の2作品で、第61回ベルリン国際映画祭に参加したヘレナ・ボナム=カーターに話を聞いた。

映画『英国王のスピーチ』写真ギャラリー

 今年のアカデミー賞の目玉となっている『英国王のスピーチ』では王妃エリザベス、イギリスで年末の特別ドラマとして放映され高視聴率をあげた『トースト(原題)/Toast』では清掃業に就く女性を演じているヘレナは、「クイーンもクリーンもできるのよ」とおどけた口調で笑わせる。2つの役で違うのは階級だけではない。ユーモアがあってチャーミング、それでいて王を支える強さを隠し持った王妃と、掃除に通う家の主婦の座におさまり、義理の息子と一家の主の愛情を奪い合う女性と、キャラクターも大違いだ。両方をしっくりと無理なく演じる2本を続けて見ただけで、ヘレナの女優としての大きさがわかる。

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 終始リラックスして冗談っぽく語るヘレナは、共演者についても「『英国王のスピーチ』チームは、みんなウィットに富んだ人たちだったわ。コリンなんて、とてもおしゃべりなの。コリンが黙ると、ああ、撮影が始まったのねってくらいに」とコリン・ファースの隠れた一面を暴露。そういうヘレナ自身は、実生活では、役の上での夫ジョージ6世がプリンスだった頃のイギリス首相アスキスの曾孫でもある。良家の子女として、王室とのつきあいもある。

 「クイーン・マザー(ヘレナが演じたエリザベス王妃の後年の通称)のイメージは、可愛くて、優しくて、柔らかい感じ。それととてもご長寿。亡くなったのが101歳? 102歳だっけ? 初めて会ったのは『眺めのいい部屋』の時だった。思っていた通りの印象よ。でも、外側はマシュマロでも、中身は鋼の女性だと思うわ」、「叔父はクイーン・マザーと親しくて、とても面白い人だって言ってたわ。クイーン・マザーより先に亡くなったけど。たいがいの人は先に亡くなってるけどね(笑)」とエリザベス王妃の実像も知っている。それを演じるにあたって王室メンバーに対しては「それほど心配はしなかったわ。もちろん実在の人を演じる時には、いつでも責任は伴うけど」と遠慮して演じるようなことはなかったようだ。

 首の周りを飾るクラッシックな真珠のネックレスを指して「これ、映画の中で使ったものなのよ。オスカーにつけていくかって? そうね、それはいいかもしれない」というヘレナはアカデミー助演女優賞にノミネートされている。授賞式での首周りに注目してみたい。

  『英国王のスピーチ』は2月26日より全国公開。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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