キュートな女性士官演じるのは女子大生!女性が軍隊で孤軍奮闘『大韓民国1%』はまるで『プライベート・ベンジャミン』?
5日、シネマート新宿にて、韓国軍隊・海兵隊特殊捜索隊に入隊した女性士官の奮闘ぶりを描いた映画『大韓民国1%』の初日舞台あいさつが行われ、主演を務めたイ・アイをはじめ、ソン・ビョンホ、キム・ミンギ、キム・ウォンソク、チェ・ウジョンが登壇。撮影当時の思い出を語った。
「はじめまして。日本で生活し、勉強しているわたしが、よく来る映画館で、自分の映画が公開されることになり、胸がいっぱいになっています」と流暢(りゅうちょう)な日本語で観客にあいさつをするイ・アイは、現在、日本大学芸術学部映画学科に在籍中の女子大生。演技の勉強のため日本にやってきて、自らの映画が日本でも公開されたことに感慨深い表情を見せる。
今回の役柄は、韓国軍隊の中でも猛者が集まる海兵隊特殊捜索隊の士官というものだったが「軍隊の経験がなかったので、軍人のしぐさや、海に慣れることなどが大変でした。でも終わってから振り返ると、すべて楽しかった」とイ・アイは笑顔で語る。しかし、軍隊経験のあるチェ・ウジョンは「わたしは、軍隊にいたときはメディカルスタッフだったので、銃よりも注射を打っている方が多かった。だから映画の撮影の方が(体力的にも)大変だった」と現場が厳しいものだったことをユーモアを交えて表現すると、イ・アイも爆笑。
また、本作でメガホンを取ったチョ・ミョンナム監督は、昨年2月に大腸がんで他界しており、この映画が遺作となったが、「無から有を作り出すことは難しい。でも監督はとてもパワフルで力のある人だったので、彼を中心に素敵な作品ができたことは喜ばしい」と、ベテラン俳優ソン・ビョンホは監督との思い出を語った。
最後はイ・アイの軍隊式掛け声のもと、登壇者全員でヒット祈願をすると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。
『大韓民国1%』は韓国軍隊の中でも、わずか1%の人間しか入隊することができない海兵隊特殊捜索隊に配属された女性士官(イ・アイ)が、男女差別にも負けず、ある目的を果たすために懸命に訓練に励む姿をユーモアたっぷりに描いたエンターテインメント作品。
映画『大韓民国1%』はシネマート新宿、シネマート六本木ほかにて公開中