47歳でヒーロー役を演じた板尾創路が、被災地の子どもたちに向けた電人ザボーガーのメッセージを代弁
第3回沖縄国際映画祭で、映画『電人ザボーガー』の舞台あいさつが行われ、監督の井口昇、主演の板尾創路ほか、キャストたちが登場した。
映画『電人ザボーガー』は1974年にフジテレビで放映された子ども向けの特撮テレビ番組のリメイク。トランスフォーマーの元祖とまで言われた作品が、20年以上の時を経てスクリーンによみがえる。また、本作は主人公の大門豊の青年時代と、25年後の熟年時代に分かれた「特撮大河アニメ」となっており、板尾は熟年期の大門を演じる。
メガホンを取った井口監督は、「当時テレビでこのアニメを観ていた人たちは、みんな40代から50代になっています。この映画を観た大人たちに、あのころの熱い気持ちを取り戻し、ぜひもう一度ヒーローになってもらいたいです」と作品に懸ける思いを語った。
47歳で熟年のヒーローを演じた板尾は、作品のオファーをもらったとき「40代のおっさんが特撮のヒーロー?」と思ったそうだが、台本を読んで主人公に共感。「普段は絶対に上げない位の高さまで足を上げたり、大声を出したり、できる限りのバイクスタントやアクションも頑張りました」と語り、世のおじさんたちに向け、「こんなおっさんでもヒーローになれる!」と訴えた。
また、本作の主役メカである電人ザボーガーの気持ちを代弁した板尾は、「機会があれば、被災地で大変な思いをしている子どもたちのもとに行って、みんなに映画を観せたい!」と、不安な日々を過ごす被災地の子どもたちに向けてメッセージを送った。(編集部・森田真帆)
映画『電人ザボーガー』は今秋新宿バルト9ほか全国公開