目黒祐樹、役のため剃髪式 友近らがバリカンで剃りあげる ミュージカル「アニー」の稽古後
31日、東京・品川区内のスタジオで、丸美屋食品ミュージカル「アニー」の稽古後に大富豪役のオリバー・ウォーバックスを演じる目黒祐樹の剃髪(ていはつ)式が行われ、アニー役の近貞冬奈と高地杏美や友近ら共演者がバリカンで目黒の髪の毛をそりあげた。
ミュージカル「アニー」といえば、1977年に本場ブロードウェイで上演され、それから6年間、2,377回ものロングランを記録した人気ミュージカル。日本でも1986年に東京の青山劇場で上演され、今年で初演から26年目を迎える、多くの日本人の心をとらえて離さない人気の演目である。そして目黒が演じるウォーバックスといえば、スキンヘッドがトレードマークということで、毎年の恒例行事である剃髪式が今年も行われることになった。
最初は恐る恐るバリカンを入れていたダブルキャストのアニーたち(近貞、高地)だったが、次第に「バリカン、思ったより面白い!」と笑顔満開。ミス・ハニガン役の友近と一緒に楽しそうに目黒の頭にバリカンを入れていた。そして髪をそる途中、モヒカンのような髪型になったことに気付いた目黒は「こりゃ人様に見せちゃいけないですよ!」と照れくさそうな様子。和気あいあいとした様子で剃髪式は進められた。そしてすっかりツルツルにそりあがった頭を撫であげた目黒は、「髪をそると、いよいよ本番が近づいてくる感じで覚悟が決まってきますね」と気合も十分。それを見た友近も「本当にそっているとは思っていませんでした。ずっとかつらだと思っていました」と目黒の役にかける情熱に驚いた様子だった。
また、歌唱力にも定評があり、本作が満を持してのミュージカル初挑戦となる友近は、「以前からミュージカルはやりたいと思っていたので、プレッシャーはあります。でも稽古は順調です。子どもは本当に好きなので、見ていて飽きないですね。皆さんにはわたしがアニーに出ているということを面白がっていただけたらいいなと思います」と意気込みを語った。
今まで、日本人に愛と勇気と希望を届けてきたミュージカル「アニー」。誰もがうつむいてしまいがちなこんな時だからこそ、子どもたちに笑顔を届けられるような舞台が必要なのかもしれない。(取材・文:壬生智裕)
丸美屋食品ミュージカル「アニー」は東京・青山劇場で4月23日~5月8日まで上演予定