ACのCMでおばあさんを手助けする高校生を演じた大和田伸也の次男は「ヤマト」でキムタクとも共演した20歳の大学生
話題の“AC”公共広告機構のCMに出演しており、いまや国民のだれもが知っているあの高校生を演じた大和田伸也の次男・大和田健介は映画『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で、木村拓哉とも共演した20歳の大学生だ。
CMの高校生は、思いやりを行動に移すことの大切さを訴えた「見える気持ちに。」と題されたCMで、妊婦に席を譲る女性を見て、のちに自分も階段を昇るおばあさんを手助けする。この高校生を演じているのは、俳優・大和田伸也の次男、健介。1990年生まれの20歳で、現在日本大学芸術学部で学びながら俳優としても活動中の彼は、テレビドラマ「ごくせん」や、カルピスウォーターのCMで川島海荷と共演しており、最近では、映画『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』に出演し、木村拓哉が演じる古代進と同じ第一艦橋で、最年少の操縦士・太田を演じていた。また大和田は、5月14日より公開される映画『富江 アンリミテッド』にも出演している。
大和田が演じる高校生が、少しだけ悩んでから思い切った表情で自分も“行動”する姿に合わせ、モデルの岡本玲が朗読する、「“こころ”はだれにも見えないけれど、“こころづかい”は見える。“思い”は見えない。けれど“思いやり”はだれにでも見える」という詩人・宮澤章二の詩は、震災の後に「なにをすべきか」を考え続けてきた日本人の心に“思いやり”の大切さを訴えた。この詩には続きがある。「あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為になるとき “心”も“思い”も初めて美しく生きる それは 人が人として生きることだ」。大和田演じる高校生がCMのなかで、おばあさんに手を差し伸べた瞬間は、まさに宮澤のいう“思い”が初めて美しく生きたときなのだろう。
「流れすぎ!」というクレームが多いACのCMだが、このCMに流れている言葉は、まさにいまの日本を表している。そんな言葉の意味を噛み締めながら大和田演じる高校生の姿に目を向けてみてはどうだろう。(編集部・森田真帆)