GACKT呼びかけによる募金活動が約150名の著名人参加で一斉に行われる
アーティストのGACKTが呼びかけた東北関東大震災の復興支援プロジェクト、「SHOW YOUR HEART」の募金活動が、31日17:00~19:00までの2時間の間、全国約130か所で一斉に行われ、約150名の著名人を含む5,000人のボランティアが募金活動に参加した。
「世界中にいる友、同志、そして心優しき僕の家族たちへ」という言葉から始まり、「今回、日本で起こった地震と津波は 信じられないほどの数の尊い命を一瞬のうちに奪っていきました 平和に暮らしていた人々の生活を一瞬で粉々にしてしまいました」と日本の惨状を訴えたGACKTの呼びかけは、多くの人々の賛同を得た結果、150名の著名人が募金活動に名乗り出た。
新宿駅東口の新宿ステーションスクエアには、川崎麻世夫妻、川島なお美らが登場して募金活動を行ったが、行きかう人々からは心ない声も聞こえた。「うぜえ、邪魔だし」、募金をせずに、ただ携帯カメラのシャッターを押すだけの人も多く見られた。そんな中で川崎夫妻も、川島も、みなが笑顔で写真撮影に応じ、「どうかお願いします」と頭を下げ続けた。
俳優の塩谷瞬は、若い男性が「どうせ、サギだろ!」と路上につばを吐く横で「東北地方で苦しんでいる被災者の皆さんのため、募金をお願いします! 避難所では、多くの人が本当に寒い中での避難生活を強いられています。お年寄りもいます。子どもたちもいます。どうかよろしくお願いします」と募金を訴え続けた。
「これは一体最終的にどこに行く募金なわけ?」と中年女性に詰め寄られても、真摯(しんし)な態度で、「日本赤十字社に寄付される予定です」と答えた塩谷の言葉どおり、この日集まった義援金は「SHOW YOUR HEART」の特別口座を通じて全額が日本赤十字社に寄付される予定だ。被災地を助けようと、多くの人々の善意が向けられている中で、その心を悪用しようとする人がいるのも事実。だが、彼らのせいで、本当の善意までもが踏みにじられてしまうのは、あまりにも悲しい。(編集部・森田真帆)