ジェーン・バーキン急きょ来日!「何もせずにフランスにいるのはつらかった」今夜、無料チャリティーコンサート開催
6日、東日本大震災復興支援のための無料チャリティーコンサート「Together for Japan」を渋谷クラブクアトロで開催するため急遽来日した女優のジェーン・バーキンが、コンサート前に東京日仏学院エスパス・イマージュにて記者会見を行い、「日本の皆さんを助けたい」と現在の思いを熱く語った。
女優や歌手といった華やかな経歴のほか、人権問題にも取り組むなど社会的な活動も積極的に行ってきたジェーン。そんな幅広い活躍を見せる彼女が、今回地震、津波、原発問題の三重苦に直面している日本のために立ち上がった。
多くの外国人スターの来日イベントが続々とキャンセルされる中、来日したジェーンは「(娘で女優の)シャルロットがおなかにいたころ初めて来日して、それから40年の間15回ほど来日しました」と日本とのつながりを語った。そして「テレビのニュースで想像を絶する光景を見て以来、毎日日本の皆さんを心配していました。仙台でもコンサートを行ったことがありますが、そのとき楽屋の窓から見掛けた漁師さんが被災したと思うと心が痛みます。何もせずにフランスにいるのはつらかった。これまで日本の皆さんからたくさんのものを与えていただいたので、来日してコンサートをするのは最低限のことだと思っています」と緊急来日の理由を明かした。
さらに、日本での原発事故がまだ収束していない状況で来日したことについて「子どもたちや友人からも、今来日することを止められました。やはりみんな、原発を怖がっているのです。これからまた、人々が日本に戻るためには、(政府が)透明な情報をメディアに流すべきですね」と日本政府の対応をチクリ。さらに「今も、福島の原発では、命懸けで戦っている人たちがいます。彼らがなるべく快適な環境で作業できることを願っています」と原発での作業員を思いやった。
そして、今夜行うコンサートについて「歌っている間だけでも、皆さんにつらいことを忘れていただければ。それがわたしにできる唯一のこと」と意気込みを語った。なお、この会見の後にジェーンは渋谷パルコPART1にて店頭チャリティーイベントを行い、夜には渋谷クラブクアトロで、女優の寺島しのぶや鶴田真由ほか多くの著名人たちと共に震災復興支援コンサートを開催する予定。コンサートの模様はUSTREAMを通じて全世界にライブ中継される。(古河優)