黒澤明とポップカルチャーを融合 ザック・スナイダー監督構想8年の最新作『エンジェル ウォーズ』 最新ビジュアル&映像が解禁
映画『300<スリーハンドレッド>』など独特の映像美で観客を魅了するザック・スナイダー監督最新映画『エンジェル ウォーズ』の最新ビジュアル&映像が解禁された。黒澤明監督作品や「宇宙戦艦ヤマト」などに影響を受けたというスナイダー監督が贈る、“COOL JAPAN”全開の空想バトルアクション大作である本作の魅力を凝縮しており、必見だ。
今回解禁されたのは、本作のヒロイン・ベイビードールなど女性出演陣が武器を持って戦う瞬間をとらえた最新ビジュアル。本作のスナイダー監督が「日本のサムライ映画が大好きで、黒澤明監督の作品は特に素晴らしい!」と公言しているのは有名であり、本作をはじめとする監督作品においてCGで描かれる臨場感たっぷりのアクションシーンのルーツは案外、映画『乱』『七人の侍』といった黒澤作品なのかも? さらに日本アニメでは「宇宙戦艦ヤマト」『AKIRA』が好みだというスナイダー監督は「女性が活躍する『APPLESEED アップルシード』『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』なども興味深いね」と語っており、本作でヒロイン以下、5人の女性が戦闘服やセーラー服といったコスチュームで戦闘を繰り広げるあたりにその影響は顕著なようだ。
ダンスをしている女性が不思議なイメージの世界に入っていくというアイデアを思いつき、それを膨らませていったという本作は構想8年。新たに解禁された映像では、1960年代を舞台に、精神医療施設に入れられたヒロインが未来を変えるために空想世界で日本刀と銃で戦うといったシーンが満載で、アニメ、マンガ、ゲームといった日本のポップカルチャーを思い起こさずにはいられない。本作の日本語吹き替え版声優に、声優ガールズユニットのスフィアが起用されていることも、スナイダー監督の意図をうまくくみ取っているからこそだろう。
2007年に映画『300<スリーハンドレッド>』のプロモーションで来日した際には秋葉原の街を堪能するなど、日本のポップカルチャーには多大な興味を抱いている様子のスナイダー監督。最新作では「スーパーマン」の再映画化に挑戦することが決定しており、世界中の注目を集めている。(編集部・福田麗)
映画『エンジェル ウォーズ』は4月15日より丸の内ピカデリーほかにて公開