『告白』の目元キリリ美少女・15歳の橋本愛「ムーミン」のミイをイメージしたという難役演じきる
9日、新宿バルト9で映画『管制塔』初日舞台あいさつが行われ、山崎賢人、橋本愛、三木孝浩監督が登壇した。
デビュー曲「ハマナスの花」がau「LISMO!」CMソングに抜擢され、累計100万ダウンロードという大ヒットを記録した北海道出身のバンド「Galileo Galilei」。彼らの楽曲「管制塔」をモチーフに、映画『ソラニン』のメガホンをとった三木孝浩監督が映画化したのが本作だ。主演はテレビドラマ「熱海の捜査官」などの山崎賢人と、映画『告白』で注目を集めた橋本愛というフレッシュな2人。彼らのみずみずしい演技と存在感が注目の作品となっている。
『ソラニン』で透明感あふれる映像の中に息づく音楽的な衝動を感動的に描いた三木監督。本作でもその世界観は健在。今回は真冬の稚内という厳しい環境の中で、全シーンが撮影された。その撮影を振り返って「すごく寒くて、口も固まって、セリフを噛んだりしました。体が震えて大変でしたね」としみじみ語る山崎だったが、それとは対照的に「わたしはスカートだったんで、脚も出てましたけど、寒すぎて逆に大丈夫でした。寒さに慣れたんで、地元に帰っても、体育の授業では一人だけ、半そで短パンで過ごしていました」と腹のすわったコメントで会場を笑わせる橋本だった。
彼女が演じるミイは、「ムーミン」に出てくる同名のキャラクターをイメージしているが、そのキャラクターに近づけるのは難しかったとコメントする橋本。しかし、三木監督はすかさず「彼女はミイそのものでした。アンニュイな表情をしたかと思えば、目を離した次の瞬間はケタケタ笑っている。瞬間で表情が変わるんです。ミイと橋本さんの素は近いんじゃないですかね。もうこの役は橋本さんしかいないなと思いました」と橋本の素顔を明かす。ファッション雑誌「セブンティーン」専属モデルとして活躍する橋本だけあって、この日も大人びた表情を見せるかと思えば、10代らしいあどけない表情で笑ったりと、そのときごとに多様な表情を見せる。そんな注目の新人女優に、会場に集まった観客はすっかり魅了されていた。
本作は、北海道の稚内を舞台に、中学生の男の子が転校生の少女と出会い、音楽を通して自分の居場所を見つける青春ストーリー。(取材・文:壬生智裕)
映画『管制塔』は新宿バルト9、梅田ブルク7にて2週間限定公開中