スカパラが南米フェスに初参加 メキシコの観客を大熱狂の渦に「日本のために祈ってください」
「スカパラ」こと「東京スカパラダイスオーケストラ」がメキシコで行われた中南米最大のフェス「Vive Latino」に出演し、観客らと共に、メキシコから日本へエールを送った。
「Vive Latino」はメキシコで毎年10万人以上の動員を誇り、毎年、ラテン系アーティストを中心に南米、アメリカ、スペイン等世界各国から多くのアーティストが参加する、中南米最大級のロックフェスティバル。スカパラは、長年本フェスを含め、メキシコでのライブ、イベントへの熱烈な出演オファーをされていたそうで、今回が待望の南米フェス初参加となった。先月11日に発生した東日本大震災の影響により、スカパラが本当にフェスに参加することができるのか、ライブ前からメキシコのファンからはツイッターやFacebookを通じて500件近くも問い合わせがあったことからも、現地でのスカパラ人気のすさまじさがうかがえる。
現地時間4月8日夕刻、会場となったメキシコの首都、メキシコシティにあるフォロ・ソルのメインステージにスカパラのメンバーたちが登場すると、観客も一気にステージに集まり、大声援の中ライブがスタート。「スカパラがんばって」というメッセージや日の丸を掲げる人も見られる歓迎ムードの中、インストの楽曲にもかかわらず、観客がメロディーを大合唱し、ライブは序盤から大熱狂。また、ライブ中のMCでは、バリトン・サックスを担当する谷中敦が、スペイン語で「日本のために祈ってください! 日本はとても大変なことになっています。みんなで応援しましょう!」と会場に呼びかけ、現地の観客と共に日本へエールを送った。
この日、スカパラは「DOWN BEAT STOMP」や人気アニメ「ルパン3世」のテーマである「ルパン3世’78」のカバー曲、メキシコのファンからメールやツイッターで演奏要望が多かったという「SKA ME CRAZY」など全10曲を披露。50分にわたる圧倒的なパフォーマンスと演奏を見せつけたライブは大盛況の中終了した。(編集部・入倉功一)