井上真央、感激のあまり…大粒の涙 半年ぶりに復帰した中島美嘉が主題歌「Dear」を生熱唱
18日、『八日目の蝉』完成披露試写会が行われ、井上真央、永作博美、森口瑤子、成島出監督、そして本作の主題歌を歌う中島美嘉が登壇。活動休止後、初めて一般の観客の前で歌声を披露した中島の姿に、思わず井上が涙ぐむ一幕があった。(タイトルの「蝉」は、「虫」に「單」が正式表記)
昨年の10月下旬、両側耳管開放症の悪化により、すべてのアーティスト活動休止を宣言した中島。本作主題歌「Dear」が半年ぶりのアーティスト活動復帰作となり、早くも着うた(R)が、6日付のレコチョクウィークリーランキングで1位を獲得するなど、大ヒットを記録している。本日登壇した中島はステージに登場するや靴を脱ぎ、ステージの感触を確かめるように裸足になった。その姿にファンからは「復帰おめでとう!」といった声援が。やがて一点を見つめながら、主題歌の「Dear」を披露する中島。時折、目を閉じながら、歌詞をかみしめるように歌っていたのが印象的だった。
一曲を歌い終わり、最後に深々とおじぎをする中島に会場からは大きな拍手が。その後、感想を求められた井上は、大変だった撮影を思い出したのか、その瞳から大粒の涙を流しながら「なんかいろいろと思い出しちゃって。歌が作品とシンクロしてしまい、こうして近くで聴くことができて感動しました。皆さん、最後(に流れるこの曲が)すごくいいので浸ってください。すみません、皆さんより先に泣いてしまって」と会場に集まった観客に呼びかけた。
本作は、誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いた、角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス。誘拐された少女の大学生時代を井上真央が演じ、愛人の娘を誘拐する女性に永作博美がふんするほか、小池栄子や森口瑤子、田中哲司など実力派俳優が勢ぞろいする。(取材・文:壬生智裕)
映画『八日目の蝉』は4月29日より全国公開