市川海老蔵『一命』、世界3大映画祭初の実写3D映画としてカンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品決定!
市川海老蔵の復帰第1作目の映画として注目を集める三池崇史監督の映画『一命』が、5月11日から22日まで開催される第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。実写の3D映画では、カンヌ国際映画祭のほか、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭を合わせた世界3大映画祭のコンペティション部門への出品は初めてとなる。
『一命』は、1962年に映画『切腹』として世界に名をとどろかせた滝口康彦の「異聞浪人記」を映画『クローズZERO』から『ヤッターマン』まで、幅広いジャンルの映画を世に送り出してきた三池監督が3Dで映画化。市川海老蔵と瑛太が共演し、貧しくも、愛する人と共に生きることを願い、武家社会に立ち向かった2人の侍の生きざまを熱演した。そのほか、市川海老蔵演じる津雲半四郎の娘を満島ひかりが演じ、井伊家家老に役所広司がふんしている。
今回の第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品決定に、三池監督は、3月11日に発生した東日本大震災を悼み、「いつもと同じ春ならば、どんなに嬉しかったことでしょう。でも、だからこそ、しっかり顔を上げ、前進あるのみです」とコメントを寄せている。市川海老蔵の復帰第1作目の映画としていわく付きとなってしまった本作だが、映画『十三人の刺客』で第67回ヴェネチア国際映画祭を歓喜の渦に包んだ三池監督は、今度は本作でカンヌを歓喜の渦に包んでくれることだろう。映画の完成度の高さには期待が持てる。(編集部・島村幸恵)
映画『一命』は10月全国公開予定