夢の愛車スバルのレガシィを巡り街が大騒ぎ!日本の新人監督作「ピンク・スバル」イタリアで20館以上公開決定
16日、渋谷アップリンク・ファクトリーにて小川和也監督の多国籍ヒューマンドラマ『ピンク・スバル』が初日を迎え、舞台あいさつを行った。本作は、イスラエルに実在する”車泥棒の街”タイベという街を舞台に、そこに住む住民たちの夢の愛車・スバルのレガシィを巡って街中が大騒動を繰り広げるというオリジナルのストーリー。
有機ワインを造るイタリアの農園に住み込み、この映画の構想を練ったという小川監督だが、その農園を経営しているのが、本作のエグゼクティブ・プロデューサーの宮川秀之氏である。宮川氏は、カーデザイン界の鬼才と言われるジウジアーロ氏とパートナーを組み、いすゞ117クーペなど、さまざまなデザインを世界に輩出、映画界でも黒澤明や木下恵介らとも深い交流を持ち、自分の農園で働いていた小川監督の脚本に惚れ込み、今回の企画の映画化、日本公開となった。
今日の舞台あいさつ前には、都内でも揺れを感じる地震があったが、そんな中、会場は、ほぼ満員で小川監督への注目度の高さがうかがえた。なお、本作はイタリアでの20館以上での公開が決定しており、日本でまた一人、国際派監督が誕生した。(高松美由紀)