水野美紀がズブ濡れで熱演!「その女は下品…」園子温監督最新作『恋の罪』
女優・水野美紀が出演することでも話題の園子温監督最新作『恋の罪』より、水野がズブ濡れになりながら、過激な映像描写で知られる“園ワールド”に身を投じている姿を垣間見ることのできる映像が公開された。園監督といえば、これまで数々の衝撃作を世に送り出し、最近では『愛のむきだし』(2009年公開)、『冷たい熱帯魚』(2011年公開)と実際の殺人事件や実話をベースに、残忍な描写も盛り込み映画を制作してきた監督。最新作となる本作もやはり実際に起きた事件をベースにしており、正統派女優・水野の体当たり演技にも注目が集まっている。
先日、5月11日より開催される第64回カンヌ国際映画祭の監督週間へ正式出品が発表されたばかりの『恋の罪』。同映画祭での上映が本作にとってワールドプレミアとなり、初お披露目される。そしてこのたび劇中より一部ではあるが、水野の熱演ぶりがうかがえる特報映像がウェブ上で公開された。赤と黒のコントラストが強烈な印象を放ち、どしゃぶりの雨の中登場する水野。本作で水野は刑事・吉田和子を演じている。途中、誰に向けたメッセージなのか、「お気をつけ遊ばせ」と意味深な音声が入り、馬乗りで叫ぶ映像と共に「その女は下品ですから……」という文字が浮かび上がってくる。本映像だけでも物語の想像を膨らませ、楽しむことができる仕上がりだ。
また、大学助教授・尾沢美津子役の冨樫真、主婦・菊池いずみ役の神楽坂恵、そして水野演じる刑事・吉田と3人の女が登場する本作。特報映像でも三者三様のキャラクターが映し出されており、謎めいた余韻やミステリアスな雰囲気を漂わせている。3人共に女優生命を懸けて臨んだという『恋の罪』。渾身(こんしん)の演技に目を奪われることになりそうだ。
『恋の罪』は、映画『愛のむきだし』で第59回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞やカリガリ賞を受賞、『冷たい熱帯魚』が第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品され、世界的にも評価の高い日本を代表する鬼才・園監督が監督・脚本を務めた作品。渋谷のラブホテル街で起こった事件から、3人の女の生きざまやSEX・狂気・家族などを通して壮絶なドラマを描く。(編集部・小松芙未)
映画『恋の罪』は11月にテアトル新宿ほか全国公開