映画化が決定した『モテキ』主演の森山未來&スチャダラパー、名曲「今夜はブギーバック」を熱唱!
2日、東京・恵比寿リキッドルームで、今秋の映画化が発表されたテレビドラマ「モテキ」とのコラボ企画「モテキナイト2~アゲイン!!~」が行われ、森山未來が飛び入り参加。スチャダラパーと一緒に名曲「今夜はブギーバック」を熱唱した。
本作は、久保ミツロウ原作による累計160万部超の大ベストセラーコミックの映画化作品。2010年7月からオンエアされたドラマ版は、1990年代、2000年代のJ-POPの曲を中心とした絶妙な選曲センスや、ディレクターの大根仁による遊び心あふれる演出などで、熱狂的なファン層に支持された。ドラマファン、原作ファンなどが集結した本イベントには、スチャダラパー、フラワーカンパニーズ、曽我部恵一BANDなど、「モテキ」の世界観を体現する豪華アーティスト&DJが出演するとあって、会場は超満員だった。そしてドラマ「モテキ」キャストからは、土井亜紀を演じた野波麻帆が、DJ MAHOとして参戦。そのプレイリストはオールディーズから最新の洋楽ヒット曲まで幅広く、最後に、ちあきなおみの「四つのお願い」という意表をついた選曲で会場を盛り上げると、「映画版『モテキ』もよろしくお願いします!」と会場に呼びかけながら会場を後にした。
この日のハイライトは、トリを務めるスチャダラパーのステージの終盤部分だった。アンコールの拍手の中、「藤本幸世!」と呼びかけられると、森山演じる幸世がステージに飛び入りで参加。この日の幸世のTシャツは、もちろんスチャダラパー。熱狂した観客が、ドラマのアイキャッチで使用された「幸世! 抱いて!」コールを連呼するなど、会場は興奮の渦に包まれた。すかさず「フジ君(森山)を交じえて1曲!」の掛け声とともに、1994年のヒット曲「今夜はブギーバック」を披露。小沢健二が歌ったパートを森山が歌い、ラップ部分をスチャダラパーが歌うという往年のプレイを彷彿(ほうふつ)させるステージに、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。ちなみに映画版の撮影はすでに4月30日からクランクイン。この熱狂のライブシーンは映画版に使用されるとのことなので、今から楽しみだ。
さて、気になる映画版の内容だが、ドラマ版での「モテキ」を経てちょっとだけ成長したかに見えた幸世(森山)だったが、結局、約1年が経過しても「セカンド童貞」のまま。しかし、派遣社員は卒業し、ニュースサイトのライター職として正社員になった彼に突然「第二のモテキ」が訪れる……、という物語だ。本作では、幸世を翻弄(ほんろう)する新たな女性も登場し、性懲りもなく女性たちの間で揺れ動く幸世の姿が楽しめそうだ。今回の映画化について森山は「原作があって、ドラマになって、映画になるという(ありきたりな)流れに対して最初は正直やめようよ、と少し思いました(笑)。ただ、やはり(監督の)大根さんが脚本を書き、(原作の)久保ミツロウさんがネームを書いていって、お互いの視点のいいところを取捨選択していく形で台本を作っているので、当然面白い内容になっているんですよ。原作の久保さん、大根監督ものっているので、いくとこまでいけたらなと思っています」と本作の意気込みを語った。熱狂的なファン層を生み出した『モテキ』の新たな展開に、今から興味は尽きない。(取材・文:壬生智裕)
映画『モテキ』は9月23日より全国東宝系にて公開