新婚・南野陽子、子どもの予定は「年齢が年齢なので…」とほほ笑む 前田健の監督デビュー作初日舞台あいさつ
7日、キネカ大森にてものまね芸人や俳優としても活躍する前田健が、自身の処女小説を初監督した映画『それでも花は咲いていく』の初日舞台あいさつが行われ、前田健監督、南野陽子、仁科貴、滝藤賢一が登壇した。
同作は前田がセクシャル・マイノリティーをテーマに、2009年に執筆した処女小説を自らの手で映画化。三人の男たちを主人公に、人には言えない心の悩みを抱きながらも力強く生きていこうとする姿を、優しいまなざしで見つめるオムニバス・ムービーだ。
初日を迎えた前田は、初監督作品だけに「僕の夢は監督をして映画を撮ることではありません。撮った映画を人に観てもらうことでした」と喜びを表した。映画を子どもに例えながら「自分の作品は自分の子どものような存在。僕は子どもが生めませんけど、子どもの代わりに作品を残していきたい。一人っ子じゃかわいそうなので、二人三人と生みたいな」と次回作への意欲も明かした。
一方、南野はそんな前田を十数年前から応援してきたといい、「本を書いているときにも前田監督はいつもこういう風な人の気持ちの細かいところを気にしてきた」とデリケートな内容を心配していた様子。映画化についても「それを映像化してどういう作品になるか心配でした」と振り返り、「娘(前田)を持つお母さんみたいな気持で現場にいました」とほほ笑んでいた。
また、囲み取材でもひと足先に家で旦那さんとDVDで観たという新婚の南野に、前田が「腕組んで観たの?」とちゃかすと南野も「うるさいよ」と怒ってみせたりと仲の良さを見せた。そんな南野に前田も「忙しい中、出ていただいて、姉御肌のお姉さんを尊敬していますし、感謝しています」と感謝しきり。さらに、南野は子どもの予定についてきかれると「年齢が年齢なのでそれは……」とだけコメントし、幸せそうにほほ笑んでいた。(取材・文:中村好伸)
映画『それでも花は咲いていく』は全国公開中