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中谷美紀、初舞台での初主演はカナダで!妻、愛人、愛人の娘の女性3役プラス詩人の4役に挑戦!10月に日本凱旋公演決定

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 女優・中谷美紀が、井上靖さんの短編小説を原作にした2人舞台「猟銃」で舞台に初挑戦することが明らかになった。中谷は妻、愛人、愛人の娘という3人の女性を一人で演じることとなる。同作は、今年9月にカナダ・モントリオールで上演された後、10月~11月に日本凱旋公演を実施する。

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 「猟銃」は、日本の小説家・井上靖さんの恋愛小説で、1人の男にあてられた妻、不倫相手、そして不倫相手の娘からの手紙を通して、それぞれの人間模様を浮かび上がらせた作品。1961年には映画化もされている。今回は、3人の女性に日本を代表する女優の中谷美紀、演出には中谷も出演した映画『シルク』のカナダ人監督フランソワ・ジラールを迎え、日本とカナダの国際プロジェクトとして舞台化。日本の小説を舞台化するだけでなく、さらに西洋の視点を加えることによって、日本人が見過ごしがちな「日本の美」に改めてスポットを当てることに果敢に挑戦する。カナダ・モントリオールのUSINECで開幕を迎え、その後、日本に凱旋公演。東京・PARCO劇場をはじめとして、兵庫県・京都府など計6か所を巡回する予定となっている。

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 女優として20年近いキャリアを誇る中谷だが、意外にもこれが初舞台・初主演。いきなりの年齢も立場も違う女性3人を演じ分けることとなるが、その演技力は映画『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞していることからもわかるように折り紙付き。マダム・ブランシュ役で出演した映画『シルク』の撮影中にオファーを受けたといい、ジラールとはそれ以来のタッグとなる。中谷は、3人の女性に加え、重要な役柄となる「詩人」も演じることとなるが、そのことについてジラールは「全編に流れる禅の精神に触発され、わたしは詩人と3人の女の役柄をすべて中谷美紀という一人の女優に託そうと考えた。そうすることによって、舞台を変化で彩ろうと思ったのだ。体も声も、4人のキャラクターに合わせて変ぼうし、次々と反転を繰り返しつつ、1人1人に肉体を与えていくのだ」と意図を説明。映画やテレビドラマを中心に活躍している女優が舞台に挑戦するのは珍しいことではないものの、いきなりの1人4役に海外進出は異例。中谷に懸ける期待がうかがわれる。

 日本のみならず海外公演も決定している本作は、中谷にとってまさに満を持しての舞台デビューとなる。中谷の相手役を務めるロドリーグ・プロトーはモントリオールで活躍中のダンサー・役者であり、シルク・ドゥ・ソレイユのアーティスティック・トレイナーとしても知られている。ほかのスタッフにもシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のクリエイターたちが集結しており、まさに舞台は整っている状態だ。(編集部・福田麗)

舞台「猟銃」は9月7日~10日にカナダ・モントリオール USINECにて上演予定 10月3日~23日にPARCO劇場にて上演

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