『ゴーストライダー』のエヴァ・メンデスが、セクシーな役だけは嫌!-トライベッカ映画祭
映画『トレーニング デイ』や『ゴーストライダー』などでおなじみのセクシー女優エヴァ・メンデスが、トライベッカ映画祭(The Tribeca Film Festval 2011)で、新作『ラスト・ナイト(原題) / Last Night』について語った。
同作は、結婚したばかりの夫婦が、夫の急な出張で一晩だけ離ればなれになる。夫マイケル(サム・ワーシントン)は出張に同行した同じ会社の女性ローラ(エヴァ・メンデス)に誘惑され、妻ジョアンナ(キーラ・ナイトレイ)はかつてのフランス人の恋人アレックス(ギョーム・カネ)と道でばったり出くわしてしまう。そして、夫婦二人の一夜には思わぬ展開が待ち受けていた……。
これまでエヴァが演じたセクシーな役とは、ひと味違うキャラクター設定であることについて「制作前にマッシー・タジェンディン監督に会ったときに、もしわたしにセクシーな女性役を要求しているんだったら、わたしは適役じゃないわと言ったの。すると彼女は、全く逆のタイプを演じてほしい、そうしないとサムが演じるマイケルのキャラクターが陳腐な役(簡単に不倫関係になってしまうこと)になってしまうからと言ってきたの」と語った。さらに今回のキャラクターが普段と違う点について「欠点だらけのキャラクターで、人間味のある部分にわたしは演技を集中させることになったわ。彼女にとってすべてがグレイで、何もかも白黒はっきりしてない状況下に彼女は居るの」と教えてくれた。
この映画に出演する4人のキャラクターの中で、どのキャラクターに共通点を感じるか、との質問に「脚本も担当したマッシーは、これらのキャラクターを見事に複雑で重厚な役に執筆していているの。だから少し複雑で、個人的にはどのキャラクターもわたしには共感が持てなかった。それに、もともと人間関係は複雑だし、誰も人間関係をを完全に理解することはできないわ。それに人間関係は発展していくものだとも思う。だから、余計にわたしにはわかりにくいものなの」と語った彼女は、この数日前に「結婚はつまらない!」とインタビューで語っていて、「婚姻届が必要のない、プライベートな関係でいることのほうが大切」とも述べていた。
サム・ワーシントンとの共演について「彼との共演は素晴らしかったわ。彼は昔の俳優のような少し荒っぽい外見を持っているわ。でも、感情的な役もしっかりこなせるの。それに、彼はすごくセクシーだと思う。彼はしっかり題材を理解して、製作の過程を大切にする人でもあるわ」と褒めちぎった。
彼女はインタビュー中は全く化粧をしていない状態で答えていたが、それでも動作や振る舞いがセクシーで、ハリウッドの女優の魅力とオーラを漂わせていた。映画は、単なる夫婦の不倫を描いているものではなく、人間心理を深く追求した作品になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)