黒澤明監督『七人の侍』、ハリウッドリメイクをタイを舞台に企画中!黒澤明監督の息子、黒澤久雄がエグゼクティブ・プロデューサーに
アメリカの制作/配給会社ワインスタイン・カンパニーが、日本の不朽の名作『七人の侍』のリメイクを企画し、その監督にスコット・マンを雇ったことがDarkhorizons.comによって明らかになった。
巨匠黒澤明監督が手掛けたオリジナルの作品は、野武士に襲われた百姓が七人の侍を雇い、数々の苦労を乗り越えながら、野武士の一団に復讐をしていくという物語。1954年に公開された同作は、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、その後日本映画だけでなく、海外の作品群にも大きな影響を与えた日本が誇る名作だ。
今回の企画は、タイの北部の小さな村が襲われ、村の人々が傭兵を雇い、準軍事的組織を作り上げて、襲った人物に復讐していくという作品のようだ。監督は、イギリス出身のスコット・マンという監督で、これまで映画『ザ・トーナメント(原題) / The Tournament』というロバート・カーライルが主演した作品でメガホンを取っていた。脚本は、映画『夢を生きた男/ザ・ベーブ』や『ドラゴン・キングダム』を執筆したジョン・フスコが、スコット・マンとともに担当することになっている。
この作品の制作費は6000万ドル(48億円)で、黒澤明監督の息子、黒澤久雄がエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねているようだ。(1ドル=80円換算)
これまで『七人の侍』のリメイク作品では、舞台を西部劇に移した映画『荒野の七人』という傑作もあるが、はたして日本人が期待できるような作品になるのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)