水木しげる、89歳で新連載スタート 「ゲゲゲの女房」以前をつづった「ゲゲゲの家計簿」
今年89歳になった漫画家・水木しげるが、新連載「ゲゲゲの家計簿」を発売中の「ビッグコミック」5月25日号(小学館)で開始している。昨年テレビドラマに映画にと話題になった「ゲゲゲの女房」で描かれた時代より少し前、昭和26年を舞台にした回想コミックだ。
「ゲゲゲの家計簿」は今年89歳になった水木の新作。卒寿間近に始めた新連載で扱うのは、妻・武良布枝の自伝エッセイを原作にしたテレビドラマと映画『ゲゲゲの女房』で描かれた調布新婚時代の10年前。当時、神戸で水木荘というアパートを経営しながら紙芝居を描いていたという水木自身の、お金にまつわるエピソードを中心にしている。
本作は当時の世相が見事に反映されている作品で、水木が実際につけていた家計簿を基に構成したのだという。89歳になっても精力的な活動を続ける水木の連載が、今後どのような展開を見せるのか楽しみだ。(編集部・福田麗)