カンヌで各国の東日本大震災に対する支援に感謝する「ARIGATO」パーティー開催
第64回カンヌ国際映画祭
第64回カンヌ国際映画祭で、各国の東日本大震災に対する支援に感謝する「ARIGATO」パーティー(東京国際映画祭事務局主催)が現地時間13日、カンヌ市内のホテルで行われ、コンペティション部門に選ばれている三池崇史監督『一命』のプロデューサー、ジェレミー・トーマスら約250人が詰めかけた。
壇上に立った東京国際映画祭の依田巽チェアマンは世界中の人々が日本のために祈りを捧げ、支援するメッセージを送ってくれたことに感謝しつつ「個人的に福島の原発事故はこれ以上の最悪の事態を迎えるとは思わないし、余震も落ち着いてきて、東京や西日本では通常の生活に戻りつつあります。東京国際映画祭が開催される10月にはまた美しい日本に戻っていると思うので、ぜひ映画祭にいらしてください」と東京国際映画祭への参加を呼びかけると同時に、震災以降、外国人の入国が減少していることを鑑みて、復興に向かっていることをアピールした。
その発言を聞いたカナダのモントリオール世界映画祭のディレクターのセルジュ・ロジック氏は、壇上でマイクを握りしめ、「日本はクロサワ、ミゾグチ、オオシマ、ミフネなどなど、決して忘れることのできない、最も重要な映画大国です。日本はきっと立ち直ります!」と叫ぶと、会場から大きな拍手が起こっていた。
なお、この日の会場や、映画祭のジャパン・ブースには募金箱が設置され、募金をしてくれた方へのお礼として「ARIGATO」の文字入りリストバンドが配布されている。またパーティーゲストから寄せられたメッセ-ジも順次、東京国際映画祭の公式HPでアップされる。(取材・文:中山治美)
第24回東京国際映画祭は2011年10月22日から30日開催