“エロスの女王”愛染恭子が監督で「阿部定」を映画化!麻美ゆま主演の18禁!
女優で映画監督としても活躍する愛染恭子がメガホンを取った最新作『阿部定 ~最後の七日間~』が、6月から劇場公開されることが明らかになった。本作は、愛人男性を絞殺し局部を切断した「阿部定事件」の真相に迫った作品。主人公の阿部定には麻美ゆまがふんし、『新釈 四畳半襖の下張り』でもタッグを組んだ2人が、新しい「阿部定」映画を誕生させる。
『阿部定 ~最後の七日間~』は、住み込み先の主人・石田吉蔵と愛人関係にあった阿部定が、昭和11年5月、肉欲におぼれ情事を繰り返したあげくに石田を絞殺し、局部を切り取るという常軌を逸した事件が題材。彼女の供述と手記、発言に若干の脚色を加えて、吉蔵と過ごした最後の7日間を徹底したリアリズムで描く物語だ。阿部定を題材とした映画は、巨匠・大島渚監督の『愛のコリーダ』、黒木瞳が阿部定を演じた大林宣彦監督の『SADA 戯作・阿部定の生涯』などもあるが、本作は“エロスの女王”愛染恭子と麻美ゆまが息の合ったコンビネーションできめ細かに、知られざる阿部定像を浮かび上がらせたR18+指定作品だ。
阿部定はある取材に対し「今だからこそ言うが、わたしは吉蔵を殺していません」と発言している。裏付ける証拠はないのだが、本作ではこの発言を大胆に解釈し「阿部定は本当に吉蔵を殺したのか?」と謎めかせ、意外なラストへと展開する。事件当時32歳で一世一代の恋に身を滅ぼした阿部定。彼女のひたむきでロマンチックな一面をきっちり描いた本作は、衝撃的な事件の裏に隠された一人の女性の生きざまが映し出されている。(編集部・小松芙未)
映画『阿部定 ~最後の七日間~』は6月18日より大阪・天六ユウラク座、7月22日より東京・新橋ロマン劇場ほか順次公開