『マイアミ・バイス』マイケル・マン監督、ル・マン24時間レースを映画化か フォードとフェラーリの戦いを描く
映画『マイアミ・バイス』『パブリック・エネミーズ』のマイケル・マン監督が、毎年6月にフランスで行われるル・マン24時間レースを題材にした映画を撮ることになるかもしれないとDeadline.comが報じている。同レースを扱った作品にはスティーヴ・マックィーン主演の映画『栄光のル・マン』などがあるが、本作で描くのは1966年、フェラーリが隆盛を極めていた時代だ。
マイケル・マン監督が現在交渉しているのは、A.J.ベイムの著書「フォードvsフェラーリ 伝説のル・マン」の20世紀フォックスによる映画化作品。同作は、それまでの6年間ル・マン24時間レースでトップを守ってきたフェラーリ社と、それに挑むフォード社による1966年の戦いを描いたノンフィクションで、Deadline.comによると、マン監督自身、ル・マンには以前から興味をそそられていたという。すでに脚本の執筆も始められており、このままマンが監督を務めるとなれば、製作は順調に進むこととなりそうだ。
同作は1966年のル・マンを追ったものであると同時に、フォード社のヘンリー・フォード2世とフェラーリ社のエンツォ・フェラーリの戦いを描いたものでもある。当時はレースの結果がそのまま市場での売上を左右していたということもあり、どちらもル・マンに懸ける意気込みはすさまじく、そのことがまたレースを盛り上げていた。当時の名ドライバー、キャロル・シェルビーの名前を覚えている人はまだ多いはずだ。
ル・マンを題材にした映画作品は、本作の20世紀フォックスのほか、パラマウントも企画している。一時は合同で製作するという予定であったが、スケジュールの問題などもあり頓挫。現在はそれぞれでプロジェクトを進行させている状態となっている。どちらもまだ企画段階ではあるものの、無事に製作され公開されるということになれば、車ファンが泣いて喜ぶことは間違いない。(編集部・福田麗)