エンクミこと遠藤久美子が30歳のしっとり演技で主演!スタッフをハローワークで募集した『五日市物語』
遠藤久美子が久々に主演を務める、あきる野市制15周年記念映画『五日市物語』が、今秋より全国順次公開される。東京の西に位置する、あきる野市(旧五日市町・秋川市)を舞台にした本作は、スタッフをハローワークで募集するなど、出演者・スタッフ共にあきる野市にゆかりのある人々を集めた作品だ。合併15年となる今年にあきる野市が贈る、東京のふるさとを描いた心温まる物語となっている。
本作は、テレビ番組制作の下請け会社に務める友里(遠藤)を主人公に、旧五日市町の面影を追ったヒューマンドラマ。平成7年に五日市町と秋川市が合併して誕生したあきる野市は、今年合併から15年目を迎える。都市化の進む旧秋川市とは異なって、旧五日市町は昔の雰囲気を残していることで知られており、その当時の五日市町にあたる土地の、変わっていく風景や変わらぬ人の心を描いた作品だ。旧五日市町の隅々までをとらえた映像は、訪れたことがない人に「ここは本当に東京なのか?」という新鮮な驚きをもたらすことは間違いない。土地の良さを存分に収めたものとなっている。
市民団体・五日市キネマ団が中心となって制作された本作のスタッフは、ハローワークで募集。映画作りのプロからド素人までが入り混じった制作体制となったが、あきる野市の魅力をよく知る、土地にゆかりある人々が集まったことは本作にとってもプラスになった。主演の遠藤は「あきる野市民の方々がスタッフとなり、ゼロからの挑戦だった方もたくさんいらっしゃいました。しかし、それぞれがそれぞれに、常に一生懸命であり、人間としての思いやりや、気配りが、最後の最後まで輝きを失わなかったことに感動を覚えました」と本作に携われたことに深く感謝している様子。「そのスタッフの方々の人柄の良さが画面に映ることはないけど、一人でも多くの方に、あきる野市の美しさと、人としての素晴らしさと、いろんなエネルギーをこの映画から感じ取っていただきたいです」と本作をアピールしている。
あきる野市制15周年記念映画となった本作は、今秋の公開に先立ち、7月の第27回あきる野映画祭オープニング作品なることが正式決定。土地と人との触れ合いを描いた本作を、ぜひ舞台となったあきる野で鑑賞してほしい。(編集部・福田麗)
映画『五日市物語』は今秋公開予定