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33年ぶりに主演を果たした俳優・光石研、28年前に共演した堀ちえみからのビデオレターに「ドキドキしました」

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石井裕也監督と、33年ぶりに主演を果たした光石研
石井裕也監督と、33年ぶりに主演を果たした光石研

 18日、映画『あぜ道のダンディ』の初日舞台あいさつがテアトル新宿で行われ、主演の光石研森岡龍吉永淳、そして石井裕也監督が登壇。翌日の父の日にちなんだ登壇者によるおもしろ川柳の披露や、光石へのサプライズメッセージが放送され場内は大いに盛り上がった。

映画『あぜ道のダンディ』写真ギャラリー

 映画・テレビドラマなど出演作は枚挙にいとまがない光石だが、映画主演を務めるのはデビュー作の映画『博多っ子純情』以来、実に33年ぶり。司会者からそのことを強調されると、恥ずかしそうな笑顔を浮かべ「33年ぶりに主演をやりました光石です」とユーモアたっぷりにあいさつ後「今日は来場してくださってありがとうございました。楽しんで帰ってください」と深々と頭を下げると場内からは大きな拍手が巻き起こる。

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 そんな光石にオファーを出した石井監督は現在27歳。光石は生まれる前から俳優をしている映画界の大先輩であるが「この映画での僕の仕事は、光石さんを主演として一番に輝かせること。(企画段階から)光石さんなしでは成り立たなかった作品。(光石の魅力を)存分に観てほしい」と光石の存在感を絶賛する。

 舞台あいさつ中盤には、登壇者から明日の父の日にちなんだ川柳が発表されたのだが、娘役を演じた吉永が「あーまあね その距離感が ベストじゃない」という作品を披露。「撮影中、光石さんと微妙な距離感を感じたのですが、それが心地よかったので」と説明。劇中同様、リアルな親子関係が垣間見える川柳に光石も大きくうなずいていた。

 またサプライズとして28年前にドラマ「スチュワーデス物語」で共演した堀ちえみからビデオレターが届く。幼なじみのサブちゃん演じる光石を振り回す役だった堀が当時の思い出を語ると、光石は「いやぁ、びっくりしました。あの作品以来ご一緒していなかったので、ドキドキしました」と大いに照れた表情が印象的だった。
 
 本作は、映画『川の底からこんにちは』の石井裕也監督が、自らの生き方をかたくなに貫きながらも、子供たちにはその生き様を理解してもらいたい……というあまりにも不器用な男のダンディズムを、ユーモアを交えながら切なく、そして優しく描いたヒューマン・ストーリーだ。(磯部正和)

映画『あぜ道のダンディ』はテアトル新宿にて公開中。全国順次公開

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