Mr.Childrenの「蘇生」、映画『ライフ -いのちをつなぐ物語-』の主題歌に
人気バンドMr.Childrenが2002年に発表した「蘇生」が、映画『ライフ -いのちをつなぐ物語-』の主題歌となることが明らかになった。これまでに邦画の主題歌を担当したことはあったが、楽曲が洋画の主題歌となるのはミスチルにとって本作が初めて。メンバーの桜井和寿は「動物たちは、命は、意志を持った的確な言葉で雄弁にしゃべっている。この映画を観るまで知らなかった」と映画のテーマに深く共感を寄せており、そのこともあって、今回のコラボレーションが実現した。
「蘇生」は、ミスチルが2002年に発表した「IT'S A WONDERFUL WORLD」に収録されている楽曲で、シングルカットこそされていないものの、ほぼすべてのライブで演奏されている定番曲。その分メンバーの思い入れも深い楽曲であり、その中で歌われているまっすぐなメッセージが本作のテーマと共通していることから、製作側が楽曲提供をオファーし、主題歌として起用されることが決定した。ボーカル・ギターの桜井和寿は、本作について「動物たちは、命は、意志を持った的確な言葉で雄弁にしゃべっている。この映画を観るまで知らなかった」と映画のメッセージに深く共感していることをうかがわせるコメントを寄せている。
絶大な人気を誇るミスチルに楽曲提供をオファーしたエイベックス・エンタテイメントの新崎英美氏は、本作について「本作を初めて観たとき、動物たちの姿を通して描かれる、その“いのち”の物語に素直に感動しました。さらに、時をへて今、ここ日本で暮らすわたしたちにとって、その強く生き抜く動物たちの姿勢は、大きな励ましになり、勇気を与えてくれる。そう感じています」と東日本大震災など、苦境に立つ現在の日本人にこそ観てもらいたい映画だと強調。「蘇生」についても「まっすぐなメッセージは、 今の日本を元気に励ましてくれる。それは映画と共通して、今だからこそ多くの人に届けたい楽曲だと強く感じています」とオファーした理由を明かしている。
また、主題歌発表と併せて、本作の予告編も解禁。製作費35億円、製作日数3,000日というネイチャードキュメンタリー史上最大規模のスケールで贈る本作の一端がついに明らかにされた。従来の作品とは異なり、動物たちと同じ視線を意識したという映像には目を見張るものがあり、そこにとらえられている“いのち”の躍動感を感じることができるものに仕上がっている。松本幸四郎・松たか子親子のナレーションも見事にマッチ。本作が単なるドキュメンタリーではない、地球を舞台にした大きな物語であることを実感させられる。
ミスチルの代表曲ともいえる「蘇生」は歌われているメッセージはもちろんのこと、リリースから9年の時が経っている現在に至るまで、そのタイトルが示すように、いまだライブという舞台で新たな息を吹き込まれ続けている。それだけに、同曲以上に“いのち”を描いた本作の主題歌にふさわしいものもなかなかないはず。日本が誇るアーティストと壮大な自然とのコラボレーションの誕生だ。(編集部・福田麗)
映画『ライフ -いのちをつなぐ物語-』は9月1日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開