『パイレーツ』独走はどこまで続く? 『スカイライン-征服-』も初登場!
映画週末興行成績
夏映画の公開ラッシュを前にして、初登場作品が一本のみとなり、嵐の前の静けさといった様相を呈している国内ランキングでは、今週も『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』が5週連続で首位を獲得、今年初の100億円突破作品となるべく着実に足固めをしている。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』写真ギャラリー
累計成績は動員464万6,414人、興収71億305万4,850円と早くも70億円を突破。週末成績は、18日土曜日の動員は13万5,517人、興収は2億1,520万6,850円、19日の日曜日の動員は15万7,064人、興収2億5,186万8,800円という結果になった。公開5週目を迎えた本作ではあるが、1週間に10億円以上を積み上げるという驚異的なハイペースとなっており、この独走態勢がどこまで続くのか、興味は尽きない。
2位の『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』、3位の『パラダイス・キス』は同順位をキープ。そして『星守る犬』が2ランクアップで4位と、今週唯一のランクアップ作品に。累計動員は37万8,741人、累計興収は4億3,838万6,600円となった。11日の公開初日後も「人生が変わる1分間の深イイ話」や「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」「ZIP!」など、主演の西田敏行がテレビ番組に精力的に出演し、本作をPRしたことも知名度アップにつながったと推測される。
5位は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が同順位をキープ。累計動員は50万7,821人、累計興収は6億2,380万8,450円という結果になった。6位の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は2ランクダウン。公開4週目となる『プリンセス トヨトミ』は7位で同順位をキープし累計動員100万人を突破している。
そして今週、唯一の初登場作品となったのが『スカイライン-征服-』で8位。配給元の松竹としては今年初の洋画作品となった本作。140スクリーンでの公開で、初日2日間の成績は動員が6万5,570人、興収8,464万5,400円とまずまずの成績だった。9位は『さや侍』でワンランクダウン。19日までの累計動員は25万8,447人、累計興収は3億3,705万100円となった。そして10位の『ブラック・スワン』は興収20億円を突破している。また、69スクリーンで公開された『127時間』が11位に初登場。都心部を中心に注目を集めているようで、初日2日間の成績は動員が2万8,221人、興収が3,796万2,220円となった。
今週末は、強力作『SUPER 8/スーパーエイト』『アンダルシア 女神の報復』のほか、『BIUTIFUL ビューティフル』『メタルヘッド』『デンデラ』『犬飼さんちの犬』『ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)