「ドラえもん」の地震対策本が発売 親子で読みたい非常時対策マニュアル
小学校低学年の子どもたちを対象にしたマンガ「ドラえもんの地震はなぜ起こる どう身を守る」が、小学館より発売されている。災害への理解や準備を目的に、「なぜ地震を起こるのか」「地震が起きたらどうするのか」などをわかりやすいマンガで解説した本書は、今だからこそ親子で読んでほしい一冊となっている。
本書は、国民的人気キャラクターの「ドラえもん」のマンガでわかりやすく地震への対策やメカニズムなどを解説した一冊。「なぜ地震が起こるのか」では、小学生の身近にある下敷きを使って、「地震が起きたらどうするのか」では「まずダンゴムシになろう」など、小学校低学年の子どもたちに理解しやすい方法で解説しているほか、「地震に対して普段からどう準備しておくべきか」など防災の基本をしっかりと押さえている。子ども向けの地震の本が少ない中で、楽しみながら地震のあれこれを学ぶことができる本書は貴重な存在といえるだろう。
また、巻末3分の1を費やして、親に向けて災害時の心得を説いており、そちらは一般書にも劣らぬ内容になっている。まだ小さい子どもを持つ親を対象にしているため、「子どもを災害から守る16か条」のほか、非常持ち出し品リストの章では「子ども用は、持ち歩いても邪魔にならないように、大人よりもさらに軽くコンパクトにすることが大切です」といったアドバイスも収録。親子で読めば、よりためになること間違いなしとなっている。
3月11日に発生した東日本大震災では、たまたま子どもと離れていたという親も多いはず。それだけに、もしものときには子どもたちが自分たちの身を守ることが肝要。万が一のときとはよくいうが、その万が一に備えるためにもぜひ読んでほしい一冊だ。(編集部・福田麗)
「ドラえもんの地震はなぜ起こる どう身を守る」は小学館より発売中 価格: 840円(税込み)