ジェームズ・キャメロン監督、3D版『タイタニック』の出来には自信あり!フッテージ映像が世界初公開
現地時間28日、現在開催中のCineEuropeにて来年4月公開予定の3D版映画『タイタニック』のフッテージ映像が世界初公開され、ジェームズ・キャメロン監督が本作の3D化について熱く語った。その様子をリポートしているハリウッド・リポーターによると、製作当時に3Dという選択肢があれば迷わず3D作品にしたというキャメロン監督にとって、同作の3D化は念願の試みとなるのだという。
ジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮を務める映画『サンクタム』場面写真
2012年4月より世界公開されることが決定している映画『タイタニック』の3D版。この日、その映像が世界初公開されるということは大きな話題になっていた。当初より2D映画を3D映像に変換することに否定的なキャメロン監督だったが、本作については「実は、僕たちは500万ドル(約4億円)でタイムマシンを開発しようとしていたんだよ。もう一度オリジナルフィルムを3Dで撮影できるようにね」とジョークが飛び出すほど、その仕上がりには満足している様子。それでも、やはりこの手法自体に賛成するわけではないらしく、「ほかに方法がないときを除いては、二度とやりたくないね。選択肢があるのなら、最初から3Dで撮るべきだ」と持論を崩そうとはしなかった。(1ドル80円計算)
3D化されることばかりが注目を集めているものの、キャメロン監督は本作がもう一度、劇場の大スクリーンで上映されることにも意義を感じているらしく、「この作品を劇場で観たことがないという人は今やかなり多い。『タイタニック』のおかげで生まれた子どもたちもそこには多く含まれていると思うよ……『タイタニック』は偉大なデートムービーだからね」とご機嫌な様子で語っていた。
この日の上映にはヨーロッパの多くの劇場所有者も駆け付けており、キャメロン監督のすぐそばで鑑賞。キャメロン監督は「『タイタニック』は映画界の常識と歴代記録のすべてを更新した。もう一度、そのすべてを更新したいんだ」と観客へ向けて語りかけるなど、終始、本作の充実したクオリティーに自信があることをありありと感じさせる態度だった。(編集部・福田麗)