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前田健、仕事増やしたいと懇願!?「振付の仕事は僕の全収入の4分の1ぐらいなので…」

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左・石井裕也監督、右・前田健
左・石井裕也監督、右・前田健

3日、映画『あぜ道のダンディ』の石井裕也監督と芸人・前田健のトークショーが、テアトル新宿にて行われ、石井監督がこだわりを持っている劇中での歌とダンスのシーンにまつわる裏話が披露された。

映画『あぜ道のダンディ』写真ギャラリー

 映画『川の底からこんにちは』では、歌が重要な役割を果たしていたが、本作ではさらに、光石研ふんする宮田の家族4人が“兎のダンス”をするミュージカル的なシーンが加わった。コミカルでありながら、何か物悲しく切ないダンス……。そのダンスの振り付けをしたのが、映画『それでも花は咲いていく』で初メガホンを取った芸人であり振付師の前田健だ。そんなこともあり、実現した今回の対談。「このダンスは夢の中でのものなので、うまく踊る必要があった」と石井監督。すると前田は「最初は結構難しい振付を持っていったのですが、光石さんに『これできますか?』って聞くと、大きく首を横に振り『できない!』って答えるから、結局最初に考えたものの60%ぐらいのダンスになりました」と内情を吐露。なんでも健康のためにマラソンをしていた光石は、そのせいでひざに水が溜まって激しい運動ができなくなったとか……。

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 そんな光石は、一生懸命ダンスの自主練習をする息子役の森岡龍と娘役の吉永淳に「家族なんだからぬけがけはやめよう!」と言っていたにも関わらず、陰で猛特訓していたという事実を石井監督が会場のお客さんに暴露すると、その光景が脳裏に浮かんだのか、会場からは大きな笑いが起こる。

 また、今回の振付のポイントは「見た目で覚えやすいもの、可愛らしさ」を意識したと語る前田。「40代後半の男が、真剣に、しかも満面の笑顔を浮かべて踊る姿はそうは見られませんよ!」とダンスシーンのクオリティには満足顔の前田に、石井監督も大きくうなづいていた。

 最後に、石井監督は「ぼくなりのいい男、まっすぐに生きている男のカッコよさを大切に作った作品です。おもしろいと思った人は、多くの人に作品のことを伝えてください」とアピールすると、前田は「次回作にまた踊りのシーンがあったら、呼んでくださいね。振付の仕事は僕の全収入の4分の1ぐらいしかないので、もっと増やしていきたいんです」と直談判して会場を笑わせていた。

 本作はデビュー作『博多っ子純情』以来、33年ぶりに映画主演を務めた光石研が、男の美学にこだわりつつも、二人の子供たちとコミュニケーションを取ることを望む不器用な中年男を好演。ユーモアを交えながら、もがきながら生きる人々を瑞々しく描いた人間物語だ。(磯部正和)

映画『あぜ道のダンディ』はテアトル新宿、ユナイテッド・シネマ前橋、シネマテークたかさきにて公開中。全国順次公開

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