平野綾、激しい愛は「これから経験します」 初挑戦ミュージカルにどっぷり入り込む!
11日、この日初日を迎えるミュージカル「嵐が丘」のマスコミ向け公開舞台げいこと囲み取材が赤坂ACTシアターにて行われ、主演の河村隆一、ダブルキャストでヒロインを務める平野綾と安倍なつみ、山崎育三郎が劇中のゴージャスな衣装で登場し、本番を直前に控えた舞台への意気込みを語った。作品のストーリーにちなみ、激しい恋愛経験の有無を聞かれた平野は、「(激しい愛の経験は)これからです」とはにかみながらもうまく切り返し、一方の安倍は「(激しい恋は)したいです。予定もないです。(周りは)結婚したりしているんですけど……やばいです」と浮いた話のない自身に嘆き節だった。
本作はエミリー・ブロンテの有名小説が原作の、男女の愛憎を掘り下げたオリジナルミュージカル。歌手・俳優として活躍する河村隆一が主演のヒースクリフ役を務め、平野と安倍は、美しい容ぼうを持ちながらも激しい気性で男たちを翻弄(ほんろう)するヒロインのキャサリンをダブルキャストで演じる。
声優、歌手、タレントとして幅広く活躍し、今回がミュージカル舞台初挑戦となる平野は、「初めてで、ここまでどっぷり入り込める役に出会えて幸せです。登場するすべての役柄に感情移入できる、観客の方が必ず誰かに共感できるような作品になっています」と笑顔で今作をアピールした。共演の河村の印象について、「(実際に接してみると)いい意味で違っていた方。本当に優しくてフレンドリー。まじめなことを言っているときに、いきなり面白い動きをされたりするんですよ(笑)。本当に現場を引っ張ってくださっています」と河村の人柄とムードメーカーぶりを絶賛した。
また、近年舞台での活躍が目立つ安倍も、河村について「(河村が在籍しているロックバンドの)LUNA SEAのイメージがありましたが、実際は気さくで明るくて、現場では『リュウちゃん』と呼ばせてもらっていました」とその素顔を明かし、「でも、ビジュアル系の部分もやっぱりあって、けいこ場ではスウェットやジャージは一切着ないで、いつもシャツはイン(笑)。スニーカーは履かず、いつも革靴。そこは大事になさっていましたね」とユーモアたっぷりにイメージ維持の努力(?)を褒め称え、河村を苦笑させていた。
本作は映画や舞台など、世界中でさまざまなバージョンで上演されている名作古典「嵐が丘」をミュージカル化した作品。演出は日本演劇界を代表する劇団・文学座の西川信廣、脚本は劇団・自転車キンクリートを主宰する飯島早苗が担当する。(古河優)
ミュージカル「嵐が丘」は7月11日から24日まで東京・赤坂ACTシアターにて、7月27日から31日まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて公演