パラマウント・ピクチャーズが、新たにアニメ用の事業部を設立! ドリームワークス・アニメーションと対抗か?
米パラマウント・ピクチャーズが、新たにアニメ用の事業部を設立したことがN.Yタイムズ紙によって明らかになった。
これはパラマウント・ピクチャーズが、予算1億ドルを掛けて2014年に公開する予定のアニメ作品を製作すると発表したことで明らかになったもので、すでに今年の3月にはジョニー・デップがナレーションを務めたアニメ映画『ランゴ』で、初めて傘下にあるドリームワークス・アニメーションのもとを離れた形で、パラマウント・ピクチャーズがアニメを製作して公開していた。さらに、今後も同アニメ事業部からパラマウント・ピクチャーズはアニメ作品の企画を立てていくようで、来年に期限が切れる予定のドリームワークスとの7年間の契約を待たずに、新展開を図っているようだ。
同紙によるとパラマウント・ピクチャーズは、ドリームワークスともう1年の契約の延長をオファーしていたようだ。ただドリームワークスはこれまでパラマウント・ピクチャーズに対して世界興行収益の8%を支払っており、今回新たな契約で、経営上その率を下げたかったのだが、パラマウント・ピクチャーズとは同意に達しなかったようだ。そのため近い将来、パラマウント・ピクチャーズとドリームワークスが、アニメの興行で競うことになるかもしれない。
今回の件についてパラマウント・ピクチャーズのCEOのブラッド・グレイは「我々は今、適切で慎重にアニメーションを拡張していくことを望んでいます」とコメントを残し、さらに親会社バイアコムの傘下にある利点を指摘した。はたして、パラマウント・ピクチャーズはどのようなアニメを制作していくのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)