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ベニチオ・デル・トロが日本語直筆メッセージで99歳・新藤兼人監督を祝福!「彼の作品に出会えて幸せ」

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ベニチオ・デル・トロ、大好きな新藤兼人監督を直筆メッセージで祝福!
ベニチオ・デル・トロ、大好きな新藤兼人監督を直筆メッセージで祝福!

 オスカー俳優のベニチオ・デル・トロが、4月に99歳の誕生日を迎えた日本の名匠・新藤兼人監督へ一部日本語で書かれた直筆のお祝いメッセージを贈った。また、新藤監督自身が「これが最後の映画」と宣言した8月公開の『一枚のハガキ』を鑑賞し、「彼の作品に出会えて、一度でも人生を共有することが出来た僕は、とても幸せだ」と感動の思いを明かした。本作には、脚本家で小説家の山田太一さんや山田洋次監督、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんら、各界著名人から絶賛するコメントが相次いでいる。

映画『一枚のハガキ』場面写真

 映画『一枚のハガキ』は、邦画界において現役最高齢となる新藤兼人監督が、自らの戦争体験を基に描く感動の人間ドラマ。戦争末期に召集された100名の兵士が、上官のくじ引きによって赴く先が決まるという過酷な運命を映し出し、生き残った6名のうち、豊川悦司演じる中年兵にスポットを当て、彼自身と戦死した友人の家族の崩壊と再生への道のりをつづっている。映画『男はつらいよ』シリーズや『おとうと』の山田洋次監督は、「新藤さんの叫び声がそのままフィルムに焼きつけられたような、これは本当に特別な、尊敬すべき作品なのだ」と本作を評している。

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 そして、4月22日に99歳の誕生日を迎えた新藤監督へ「しんどうかんとく」「99才」など一部日本語を使って「Happy Birthday」と直筆のお祝いメッセージを送ったベニチオ・デル・トロは、「新藤兼人の映画には、力強さと感動がある。『一枚のハガキ』には、彼のガッツと精神が詰まっているだけでなく、大きな希望があふれていた」とコメント。2001年公開の映画『トラフィック』でアカデミー賞助演男優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した実力派の海外スターからも尊敬のまなざしが送られた。

 また、山田太一さんから「戦争がどういうものかを語らずに終わるものかという激しい思いにあふれ、表現も自在で静かな老境などにおさまっていない活力に敬服した」と新藤監督に対する畏敬(いけい)の念が語られ、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』の高畑勲監督は、「演者の心底からの叫びが、99歳いのちの雄叫びとなって強く胸を打つ。人生の真実。涙なくしては見られぬ」と夫を戦争で亡くした妻を演じる大竹しのぶらキャスト陣の演技を含めて作品を絶賛。「戦時下、くじ引きで生死を分けた運命の過酷さ」と本作の神髄に迫った元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんも、「戦中戦後を体験した巨匠の力作に感動」と思いを明かしている。

 これほどまでに映画人をはじめ著名人の胸を打つ本作は、新藤監督が「映画人生最後」と語る作品。映画ファンにとっては日本の至宝から生み出される作品に出会うことができなくなる寂しさがにじむが、新藤監督最後の「命のメッセージ」を存分に味わってほしい。(編集部・小松芙未)

映画『一枚のハガキ』は8月6日よりテアトル新宿ほか全国順次公開

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