リアーナのコンサートが火災で中断に　非常時の対応に疑問を呈する声も

　R&Bシンガーであるリアーナのコンサートツアー「Loud（原題） / ラウド」が8日、米テキサス州ダラスのアメリカン航空センターで行われたが、そのパフォーマンス中にステージ上部の機材から出火が起き、その日のコンサートは中止された。その模様が動画サイトに掲載され、さまざまな点で話題となっている。

　出火の原因は、爆発音を伴って、光の粒子が球状に拡がるエアバーストのような演出を用意しており、そのアクシデントだとされている。ステージ上部の機材からは火花どころではなく、明らかに炎が。およそ3分間続いたようだが、「そういう演出かと思った」と口にするファンもおり、非常灯以外がほぼ消えた場内を映した映像からは、笑い声やヤジを飛ばす声が含まれ、重大なパニックが起きた様子はない。また幸いなことに、本アクシデントによる負傷者は、主催者側と消防局の発表からも報告されていない。当局の話では、会場側から「燃え始めだったので、対応できている」と言われたと明かし、現場到着時にはすでに鎮火していたという。

　しかしながら、観客から「係員による非常口への誘導などは一切なかった」とういう声や、「場内がパニック状態になる前に外へ逃げようとしたら、係員から“すぐに収まるから”座席に戻るよう指示された」という声もでてきているとのこと。非常時の対応に疑問を呈する声もあがっている。また、観客の一人である19歳のクリステンさんは母親と来場。CBSニュースの取材に応じた母親は、娘の誕生日祝いとして訪れたが「返金、もしくは再演が行われるのかといった説明はなかった」と語っている。

　ちなみに、このダラスは前年のリアーナのコンサートツアー「Last Girl On Earth（原題） / ラスト・ガール・オン・アース」のさいは、チケットの売り上げが不振でキャンセルになった公演地の一つ。リアーナの大ファンだという地元の少女も、同ニュースの取材に「昨年のキャンセルがあって、今回の公演チケットは発売開始早々に購入したのに……」と残念がっていた。そんなリアーナだが、ツイッターでは「ダラスは文字通り“ファイヤー”なステージだったわ！」とつぶやいている。（南 樹里）