元宝塚の貴城けい、ジュリー・アンドリュース主演の名作ミュージカルを演じる!見どころは「彩吹さんの下着姿です」
ジュリー・アンドリュースが主演したハリウッドの名作映画であり、ブロードウェイでも上演されたミュージカル「ビクター・ビクトリア」の公開げいこが15日にル・テアトル銀座で行われ、主演を務める元宝塚トップスター・貴城けいをはじめ、葛山信吾、下村尊則、岡幸二郎、彩吹真央ら出演者が取材に応じ、性別を超えた人間ドラマが繰り広げられる本作の魅力を語った。
本作は売れない女性シンガーのビクトリアが男性に化け、女装のシンガーとしてスターになったことから起こる珍騒動をコミカルに描いたミュージカル。ブロードウェイ公演の際は、映画に続いて『サウンド・オブ・ミュージック』『メリー・ポピンズ』などに主演した女優のジュリー・アンドリュースが主役を演じたことでも話題を呼んだ。
宝塚時代に華麗な男装で観客を魅了し続けてきた貴城は、本作で「女性を演じる男性」を演じる女性という複雑な役どころを演じているが、「案外難しくなかったです。お話をいただいたときは(男性と女性を)演じ分けようと考えていましたが、けいこをしているうちに一人の人物として演じていました。ご覧いただいているお客さんは『?』となるかもしれませんが、自分自身は楽でした」とさすがは宝塚出身らしい余裕のコメント。作品にちなんで、「もし生まれ変わるなら男と女どちらがいい?」という質問に対しては「ヒゲが似合うし燕尾(えんび)服も着たいので次は男がいいかな……でもドレスを着たいのでやっぱり女子がいいかな」と乙女の一面を覗かせた。そして作品の見どころについては「彩吹さんの下着姿です」とセクシーシーンがあることを明かして彩吹を照れさせていた。
続いて彩吹は、舞台の見どころについて「男性らしい人、女性らしい人、ゲイの人と性別を超えた人間模様が描かれている。ぜひいろいろな方に見てもらいたいです」と語って本作をアピール。また岡は「(作品の中で)『男でも女でも構わない、君が好きだ!』っていうとても好きなセリフがあります。作品を見て本物の恋をしに来てください」とロマンチックなコメントで来場を呼びかけた。(肥沼和之)
ミュージカル「ビクター・ビクトリア」は7月16日~7月24日までル・テアトル銀座にて、7月30日~7月31日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演