戸塚ヨットスクール描いたドキュメンタリー、モントリオール世界映画祭から正式招待!
東海テレビが制作、2010年5月に放送したかつて世間を騒がせた戸塚ヨットスクールの過去と現在を描いたドキュメンタリー『平成ジレンマ』が、8月18日から28日まで開催されるモントリオール世界映画祭の世界のドキュメンタリー部門に正式招待されたことがわかった。日本のテレビ局が自ら制作したドキュメンタリーが同映画祭に招待されたのは、今回が初めて。本作は、放送後の再放送を望む声を受け、未公開シーンも加えて再編集、1月より全国の劇場にて順次公開もされている作品だ。
訓練生の死亡や行方不明事件を起こし、世間を騒がせた戸塚ヨットスクール。当時から自らの正当性を主張し続けた戸塚宏校長は、2006年の刑期満了後、スクールに校長として復帰。現在はかつての面影はなく、不登校、ひきこもり、非行などの相談も受け付けながら、10名の訓練生に指導を行っている。そんな戸塚校長の姿、戸塚ヨットスクールの過去と現在に迫った本作が招待されたのは、昨年映画『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞を受賞したことも記憶に新しいモントリオール世界映画祭。賞を競うコンペティション部門のある映画祭としては北米で最大規模の映画祭で、世界12大映画祭の一つとされる映画祭だ。
昨年の深津の受賞以外にも、2008年には滝田洋二郎監督の映画『おくりびと』がグランプリを受賞しており、日本映画との相性が良いといわれているモントリオール世界映画祭。『平成ジレンマ』は、最優秀ドキュメンタリー賞の受賞を期待されている。
映画『平成ジレンマ』は7月16日より沖縄・桜坂劇場にて、8月に金沢・シネモンドにて公開