女優・満島ひかりホラー嫌いを告白! 血みどろ姿を披露する作品に「愛情を持って観ていただきたい」
23日、シネマート新宿にて映画『ラビット・ホラー3D』の完成披露試写会が行われ、主演の満島ひかり、ヒロインの弟役の澁谷武尊(たける)、そして清水崇監督が上映前の囲み取材と舞台あいさつに出席した。2008年の『愛のむきだし』では多くの映画祭で新人女優賞を獲得し、昨年10月に映画監督の石井裕也と結婚。公私共に注目されている女優・満島が本作でホラーに初挑戦し、血だらけ姿の衝撃ビジュアルを見せている。
「ホラーは苦手、中学時代に観て、一週間眠れなかったことがある」と話した満島だが、本作は脚本を読み、心にくるものがあったので、すぐに出演を決意したという。すでに試写も観ており、「好きな作品に仕上がっていたので、いろんな人に愛情を持って観ていただきたい」と作品をアピール。頭の中で描いた妄想が映像化されていて、白昼夢のような印象を受けたと感想を述べた。
劇中では、主人公・今里キリコ(満島)と弟(澁谷)のめくるめく恐怖の体験が描かれている。実際の満島と澁谷もまるで実の姉と弟のようで、囲み取材中も肩に手を置いたり、手をつないだり、仲のいいところを見せていた。現場でも2人でいる空間を大事にしていたといい、満島は「2人で第六感を高めるような体操をしたり、精神統一ごっこなどをして難しい役柄に挑んだ」と述懐。さらに、「迷うことがあっても、武尊くんの目をじっと見ていると安心できた」とコメントし、2人の信頼関係の深さをうかがわせた。また、現実にも弟がいるという満島は、弟を非常に大事にしており、そのでき愛感が作品にも生かされているとも語った。
さらにこの日は、ゲストとして映画にちなんだうさぎの着ぐるみと、清水監督が手がけた映画『呪怨』の最恐のキャラクターであるとしおくんが登壇し、ホラーキャラのバトンタッチが行われ、会場を沸かせた。清水監督は本作について『呪怨』を超える代表作にしたいと意気込みを語てった。
日本が誇るホラーの鬼才・清水崇監督が、詩情感溢れる映像で定評の名カメラマン、クリストファー・ドイルを撮影監督に迎えて挑んだ本作。撮影には、パナソニックが開発した一体型二眼式フルHD-3Dカメラ「AG-3DA1」を使用しており、より「飛び出す」効果を強化した。3D映画を鑑賞中の姉と弟が、突然画面から飛び出したウサギの縫いぐるみを受け取ったことで不思議な現象に巻き込まれていく姿を描き、観客も、身の毛もよだつ新たな恐怖に飲み込まれる。(取材・文:福住佐知子)
映画「ラビット・ホラー3D」は9月17日より全国公開