ディズニー/ピクサー最新作、主人公は赤毛の女の子!『メリダとおそろしの森』特報が解禁!
近年は映画『トイ・ストーリー3』『カーズ2』とシリーズものが多かったディズニー/ピクサーの久々のオリジナル新作、映画『メリダとおそろしの森』の日本語版特報映像が解禁された。1995年のフルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』以来、1作ごとに新たな地平を拓いていったディズニー/ピクサーにとって、本作は女性を主人公にした初めての作品で、雰囲気もこれまでとは一転、ぐっと禍々しいものに。公開は2012年7月を予定している。
ついに解禁された本作の特報映像は、スコットランドを舞台にしたという荘厳な森の描写から始まる。アニメーションとしてディテールまで作りこまれているからこそ、これまでの『トイ・ストーリー』シリーズや『モンスターズ・インク』といった明るく陽気なイメージとは対照的な、陰気な雰囲気がよく伝わってくる仕上がりだ。そして、その中を馬で駆けているのが本作の主人公・メリダ。その特徴的な赤毛は、陰気な森の中で一層映えており、その鮮烈なイメージのために、今回の映像は忘れがたい印象を残している。見終った後では、普段とは異なる暗い雰囲気も含め、1分足らずの短い映像のすべてが、このメリダというキャラクターを際立たせるために作られたように思えるほどだ。
本作の禍々しい雰囲気を一層盛り上げているのが、王女であるメリダを“おそろしの森”にいざなうナレーション。「森と無邪気に遊ぶときは過ぎ去った」「運命の時が来た」「そなたは森に試されるのだ、自分の未来を」と語られる文言の数々は、本作が痛みを伴ったメリダの成長物語であることを暗示しており、スピリチュアルなスコットランドの風土をベースにした愛と戦いのドラマの開幕を告げている。
これまでに6度の長編アニメ賞を含む11度のアカデミー賞を獲得しているピクサー/ディズニーは、今や「ここの作品ならば安心」と多くの人に思われているような、一つのブランドとして確立されている。そのような状況であえてオリジナル新作で新境地に挑む精神はさすがの一言。本作の監督を務めるのは、どちらもディズニー/ピクサーで初めてメガホンを取るマーク・アンドリュースとブレンダ・チャップマン。これまでの作品同様、アニメーション界に新風を吹き込む作品になることは間違いなさそうだ。(編集部・福田麗)
映画『メリダとおそろしの森』は2012年7月公開