故・原田芳雄さん主演映画『大鹿村騒動記』が異例の大ヒット御礼舞台あいさつ敢行!阪本順治監督が自らMCに!!
主演した原田芳雄さんが、公開から3日後の7月19日に逝去され、異例の形での興行となった映画『大鹿村騒動記』で、8日に大ヒット御礼舞台あいさつが、東京・丸の内TOEI2にて行われることがわかった。配給の東映によると、亡くなる8日前に本作のプレミア試写会に登壇し、役者魂を見せた原田さんは、7月16日に行われた初日舞台あいさつにも出席する意志を見せていたが、会場の都合上、車いすでの登壇ができず、断念。その際、本作でメガホンを取った阪本順治監督は、原田さんについて、「映画がヒットした折には、ヒット御礼のごあいさつをしたいと本人はやる気まんまんです」と語っていたが、今回の大ヒット御礼舞台あいさつ敢行は、そのとき伝えられた原田の思いを、阪本監督が引き継いだ形となる。
通常、MCが立てられ、進行される舞台あいさつだが、8日に行われる『大鹿村騒動記』の大ヒット御礼舞台あいさつでは、MCは立てられず、阪本監督が自ら進行する予定だという。当日は、阪本監督のほか、大楠道代、松たか子、石橋蓮司の登壇が予定されているが、観客に向けた「会場での写真撮影はご遠慮ください」といったアナウンスをする人も、登壇者の中からじゃんけんで決めようといった話し合いもされているということで、手作り感にあふれた心温まる舞台あいさつとなりそうだ。
『大鹿村騒動記』は、テレビドラマ「おシャシャのシャン!」の撮影で長野県・大鹿村を訪れた原田さんが、同地に魅せられ、自ら企画した作品。18年前に駆け落ちで大鹿村を離れた原田さん演じる風祭の元妻(大楠)が、駆け落ち相手の能村(岸部一徳)と共に大鹿村に戻ってきたことから巻き起こる騒動を描いている。原田さんの雄姿に、各地の劇場で拍手が沸き起こっているという本作は、興行収入も1億3,000万円を突破(8月4日時点)。大ヒット御礼舞台あいさつでも沸き起こるであろう拍手が、原田さんの元にも届くことを祈りたい。(編集部・島村幸恵)
映画『大鹿村騒動記』は全国公開中